京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/04/26
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学校教育目標「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」

「本当の努力とは」

          「本当の努力とは」
                   嘉楽中学校 校長 井上 浩史

4月6日(水)の始業式で,2・3年生に紹介した「本当の努力とは」に
ついてお話します。

今から20年ほど前に出会った生徒の話をします。当時,私はバレー
ボール部の顧問をしていました。部員たちは様々な練習に熱心に取り組ん
でいました。一人一人の部員が少しずつ確実に上達することをすごく嬉し
く感じながら指導していました。
 ある日の放課後,いつもように全部員にサーブ練習を指示しました。
指示した内容は「両サイドに分かれてサーブを打つ。20本のサーブを
相手コートに入れることができれば報告にくること。そして,早く打ち
終えた人から休憩してよいことにする」でした。部員たちは,少しでも
早く休憩したいと思っているので,より素早くボールを取りながらサーブ
を打ち始めました。終えた部員は,とても嬉しそうに報告にくるのは,
いつもの光景でした。
 しかし,そのとき私は,部員のA君のある行動にふと気づきました。
A君は,体力もあり技術的にも上手でレギュラーとして活躍している
選手でした。彼の力では,20本のサーブを打ち終えるのに,それほど
時間がかかるはずがありません。ところが,報告にくるのは,ほとんどの
部員が打ち終える直前だったのです。思い返すと,これまでも同じ行動
だったことにも気づきました。
 そこで,その日の練習をすべて終えてから,A君に「君の力なら,
もっと早く20本のサーブを打ち終えられると思うんだけど…」と尋ね
ました。すると彼は,「僕は,先生から20本の指示があれば30本,
30本の指示があれば40本,というように『指示よりも少し多い』自分
の目標を立てて練習しています!」と答えてくれました。私は,彼の練習
に対する姿勢に頭が下がると同時に,だから上達してレギュラーになれて
いることに確信を持ちました。

 私は,彼からとても大切なことを学んだと思っています。それは,指示
されたことをきちんと練習することも確かに“努力”なんですが,

 指示された以上の目標を,自分で考え立てて(設定)
         練習する(取り組む)ことが,“本当の努力”と言う
ことです。

 さて,みなさんは,「本当の努力」をしていますか?
毎日少しずつ「本当の努力」を積み重ねていくと,やがて大きな力になる
ことは間違いありません。また,自分で考えるからこそ,確かな自信にも
なっていくはずです。
 いよいよ新学年のスタートを切りますが,学習や部活動などで「本当の
努力」をして,夢や希望に向かって一歩一歩前進してほしいです。

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