京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/05/18
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

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「送る会を終えて」
 学校によって「3年生を送る会」と言うところと「卒業生を送る会」と呼んでいるところがあるようです。本校では前者です。どちらでもよいのですが、今回は、この会について綴りたいと思います。
 1・2年生にとって「送る会」の意味は何処にあるのでしょう。勿論、第1の目的は、卒業する3年生を祝福することです。しかし、第2の目的というか、隠された目的があります。それは、群読や合唱の発表を作り上げる過程で、自らの成長を感じること。そして、年度の最後に学年の結束を一層固めることです。また、1年と2年とで第2の目的は少し異なります。1年は、「自分たちは入学して以来、こんなに成長しました。」ということを先輩や教職員、(保護者や地域の方)に伝えることです。中学生になって、身体が大きくなっただけでなく出来ることが増えました。シナリオやパフォーマンスも自分たちで考えます。やらされていた(?)取組から、創造する取組、やって楽しむ取組へと変化したことを自覚すると共に周りに伝えるのです。
 2年生は、「私たちはこんなに成長しました。先輩の“二条魂”は僕たちが受け継ぎます。どうぞ、安心して卒業していってください。」というメッセージを群読と合唱に込めます。最高学年つまり「二条中学校の顔」になるという自覚を確かめるのです。
 3年生は、本来送られる側なので“お客さん”の立場ですが、最近はどこの学校でももっと積極的に“先輩らしさ”を示す最後の場面として捉えられているようです。後輩や先生(保護者や地域の皆様も)にメッセージを伝える過程で、3年生の立派さ・凄さ・力強さ・態度のよさを示します。そして、1・2年生との力の差を見せつけてここで改めて『あんな3年生になりたい』と思わせるのです。
 昨日の「送る会」は、将にこれらの目的をことごとく達成しました。各学年の発表を聴きながら何度も目頭を熱くしたのは私だけではなかったと思います。事実、涙をぬぐう生徒や保護者の姿を会場で幾つも目にしました。
 さあ、次はいよいよ明日の卒業証書授与式です。昨日の「送る会」を見て、厳粛な中にも感動的な卒業式になることは間違いないです。卒業証書授与に続いて、学校長、ご来賓、在校生代表、卒業生代表が、其々に卒業生やその保護者の方に向けた思いを述べます。また、国歌、校歌、式歌、蛍の光によって会場の雰囲気を盛り上げます。更に、今年も式後には保護者代表による謝辞と卒業生による「感謝の歌」の合唱があります。プログラムは厳選されています。これらを一つひとつ心を込めて進行していくのです。何度も熱いものが込み上がってくる場面があるでしょう。厳粛で感動的な卒業式を作るのはその場に居る人たち全員です。
 この子たちの入学式は大雨だったと聞きました。明日は、どうやら天気は大丈夫そうです。皆さん、一生の思い出に残る式にするため凛とした態度で臨みましょう。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top ! 〜

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 「いい学校って?」
 昨日は公立高校の中期選抜試検でした。本校からは30人の生徒が10の検査会場で頑張りました。『どうか、慌てることなく普段の力が発揮できましたように!』
 校門に立っていると、隣の高校を受検する中学生が通っていきます。「頑張っておいでや!」そう努めて元気に声を掛けました。
 さて、先週の金曜日(1日)は多くの高等学校で卒業書授与式が行われました。私は、昨年度から朱雀高校の入学式と卒業証書授与式(以下、卒業式)に出席しています。
 全日制課程の他に定時制課程と通信制課程がある朱雀高校では、同じ日に二度の卒業式が行われます。午前中の全日制の卒業式と夕刻6時から行われる定時制の卒業式です。朱雀高校には現在制服がないので、午前中のそれはとても華やかです。一方、定時制のそれは至ってシンプル。ほとんどの卒業生がダーク系のスーツ姿です。卒業生数は39人。仕事と学業との両立は意外に難しく、今年度も生徒は徐々に減少していったようです。全日制の華やかな卒業式はよかったですが、私には定時制のそれが何倍も強く印象に残りました。学力や家庭の経済力、不登校など、様々な背景を抱えて入学した生徒たちです。そんな彼らが頑張り続けた結果の式だからこそのよさがあるのだと思います。
 卒業生の言葉は2つありました。3年で卒業した生徒の代表(今年度は1人)と4年間をかけて卒業した生徒の代表者によるものです。
 3年課程の卒業生は28歳でした。25歳の入学当時、婚約相手の親から「高校卒業を結婚の条件として出され、仕方なく入学した」と答辞は始まりました。10歳年の離れた仲間との時間を楽しむ中で、徐々に勉強が分かりはじめ、高校へ来て初めて勉強の楽しさを知ったと言いました。色々な人に支えられたこと、特に妻には感謝しているとも言っていました。(会場には小さな子どもを抱えた奥様が居られました)卒業後は滋賀大学経済学部への進学が決まっているということです。
 式後にはもう一つ驚いたことがありました。卒業生の中に前々任校出身の生徒が居たのです。「校長先生、お久しぶりです!」鹿児島県の高校へ女子野球で進学した姉が先に私を見つけました。「おーっ、どうしたんや?」「妹が卒業やねん!」脳内PCがフルスピードで検索を始めました。確かにそんな子が居ました。バスケットボール部に所属し、勉強は得意じゃなかったけれども明るく爽やかな子で、十分全日制に行ける力あるにも拘らず定時制を選択した女生徒です。
「いい高校生活やったか?」私のその問いかけには、無言でしたが彼女らしい笑顔で首を縦に振っていました。そんな彼女の頭を思いっきり撫でました。
 社会には色々な高校があり、其々の高校生活があります。どの高校へ進学するかは、実はそれほど問題ではありません。大事なのはどんな高校生活を送るかです。朱雀高校定時制の卒業式に出てそんなことを改めて感じたところです。

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