最新更新日:2024/10/01 | |
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期待してくれているひとが待っている
高校も大学もいよいよ入試本番です。
入試は知識勝負とならざるを得ない面があります。知識は物事の本質を見通す思慮や判断力というものが加わって初めて意義あるものとなるのではないかと考えます。これが「見識」といわれます。探究科の独自問題のねらいもここにあり,以下の3つに視点でとらえていただければと思います。第1は,目先にとらわれないで,できるだけ長い目で問題をとらえてほしいということ。第2は,物事の一面にとらわれないで,できるだけ多角的,できるならば全体について考察してほしいということ。第3が,枝葉末節にとらわれないで,できるだけ深く観察し,自分自身の問題として考えてほしいということです。 堀川高校の最高目標は「自立する18歳の育成」です。さまざまな重圧,困難,抵抗さらには理不尽をも受容し,立ち向かい,実践していく力量を探究活動によって高校時代にその基礎を身につけるのが本校です。社会で活躍するため,知識が見識になり,さらに胆識になることによって,人間の器が次第に大きくなっていく。人間としての質を高める教育を探究に込めています。 みなさん,どうか入試を終えて,学びを止めないでください。合格なら新たな学びのスタート。不合格でも前を向いて学び続けてください。堀川高校生は目指す大学への選抜で学びが止まることはありません。普通科,探究科共に肩を並べて,探究活動で学びの質を高めます。「すべては君の知りたいからはじまる」は本校の合言葉ですが,それは知識と知恵です。そして自立する18歳を目指し,受験対策レベルで終わらない。難関大学入試で学びを止めない。そんな皆さんと一体感を持って先頭を走りたいと願っています。 重圧を集中力に変え,頑張れ受験生! 学校長 恩田徹 第3回京都市高等学校英語プレゼンコンテストに参加
1月29日(土)第3回京都市高等学校英語プレゼンコンテストに本校から8名の1年生が参加しました。テーマは「高校生として関心をもっていること」。生徒たちは自分の関心のあることを英語で伝えるにはどうすればよいのか,という難題に限られた時間の中で精いっぱい挑みました。各々がベストを尽くし,グループプレゼンテーションの部で内林さん・北村さんペアの”MUSIC CAN”が銀賞を受賞しました。
本番前には全参加者が授業や休み時間に友人にプレゼンテーションを披露する機会があり,聴く側の生徒も熱心に耳を傾けていました。参加生徒から学校全体に英語への熱意が広がっていくことを期待しています。 自立する18歳の日!!
1月26日(木)、本日は「自立する18歳の日」です。生徒、教職員ともども、午後5時に完全下校とする日です。自立するための取組や活動をする時間を一人ひとり考え、行動する日です。さあ、今日はどう過ごしますか?
堀川新聞(1月26日発行)編集後記より 「世界の最先端を行く画期的な試みということで、教員・生徒ともに戸惑っている様子も伺えましたが、たくさんの工夫や高い理想も見ることができ、『自立する日』の未来に大きな期待を抱けそうです。堀高生の可能性はまさに無限大だと感じました。」 岡田圭右曰く「閉店ガラガラ!」 道東三四郎曰く、 「この道を行けば どこだっけ 危ぶむなかれ 迷わず行くぞ 行けばいいのだ ルルル ラララ・・・」 京都市会議員さんと交流しました!
12月27日(火)13時より、「議員と話そう!〜京都市立高校生と京都市会議員による意見交換会〜」に、堀川高校生11名が参加しました。
最初に市会及び議員の活動内容の紹介があり、次にグループディスカッションをおこないました。ディスカッションは議員2名と高校生5〜6名で構成した6グループに分かれて行い、議員さんがファシリテーターとなり進められました。 共通テーマは「観光政策:観光客の満足度を向上させるとともに、市民にとっても京都に住んでよかったと実感できるまちを実現する観光政策とは?京都観光の光と影を視野に入れて」とし、小テーマ「魅力ある新たな観光メニューを作成しよう。」「リピーター増加に必要な要素とそれを踏まえた取組を考えよう。」「市民も観光客もともに快適に過ごせるために必要な要素とそれを踏まえた取組をかんがえよう。」の3つに分かれて話し合いました。限られた時間ではありましたが、各グループとも個性的なアイディアを出し、発表していました。 最後は、市会議場に移動して、議員さんとの質疑応答をしました。高校生からの純粋な質問に対して、寺田委員長からのわかりやすく丁寧なお答えがあり、高校生たちは市議会や議員についての興味関心が深まっていました。 文化祭模擬店収益金についてご報告!
例年、文化祭での有志企画による模擬店販売の収益は公益法人に寄付されています。今年度は昨年の12月22日に京都新聞社会福祉事業団「歳末ふれあい募金」へ供出金80,259円を寄付しました。
この取り組みによる募金は、障がいのある人の自立支援や高齢者へのプレゼント、子どものための事業や子育て支援など、さまざまな活動に役立てられます。 ご協力ありがとうございました。 林檎の木の下で
昨年末,JAXAが打ち上げ,「あらせ」と命名された衛星が地球を俯瞰していることに心より敬意を表します。新しい年にあたり,ご挨拶申し上げます。
ずいぶんと前になりましたが「創立記念日」について意外な反響がありました。多くの皆さんが関心を持って,「自立beyod理不尽」について考えていただいたことを非常にうれしく思っています。そんななかで,校内放送の最初に流れた曲は何なのかという質問を複数お聞きしましたので,少しだけお話したいと思います。 原曲は,1905年にIn the Shade of the Old Apple Treeとしてアメリカで発表され,盧溝橋事件,日中戦争が勃発した1937年に日本語訳でハワイアン風にアレンジしてわが国で紹介されたようです。今回流したのは,1992年におおたか清流が発表したシングル盤のB面からのもので,同年の周防正行監督の映画『シコふんじゃった。』のエンディングテーマでもあります。ちなみにA面の「悲しくてやりきれない」(フォーククルセイダーズのカバー)がこの映画のオープニングテーマ曲で,映画のストーリーでは,「理不尽」=「一流企業への就職が内定した学生の卒業の条件として,指導教官が顧問を務める体育会相撲部で試合に出ること」。「beyond理不尽」=「内定していた一流企業を蹴り,大学に残り相撲部再建を主体的に選択」。ブレイクポイントは相撲部OBから謗られる場で「次は勝ってやる」と反発したこと。 今のご時世で,卒論の指導教官が,卒業したけりゃ相撲部で褌をしめて試合に出ろ,はパワハラであって,あり得ないことでしょう。明日から別の学校へ行け,も占領政策だからできたことかもしれません。おそらく,皆さんはこの平和で民主的な手続きが保障される社会で,理不尽を避けていくことは出来ます。しかし,自ら問いをつくるために,困難にチャレンジして自らブレイクポイントを創っていくスリリングな選択も豊かに生きるためには大切だと感じます。大学とは,誰かに評価されるためにあるのでしょうか?高校とは,大学入試や就職を目指す上で失敗や責任を回避するためにあるのでしょうか?違います。学問とは社会の問題を解決するためのテーマや問いの設定,教育とは安全に失敗を経験させるための場でもあります。 いつの間にか,よき大人を育むための教育が,記憶力とパターン認識だけになってしまい,結果的に優秀だけれども指示されないと何もできないマシーンのような人間をつくってしまっては勿体ないと思います。ただし,決して映画のマネをせよいう意味ではありませんので,ご了解を。そして,世の中には「絶対に」などと言い切れる教育はないと思いますのであしからず。 学校長 恩田徹 自分探しをコントロールする
年末にあたりましてごあいさつ申し上げます。
自分との折り合いに苦しむ仲間に伝えたいことを書きたいと思います。 自分との折り合いとは欲望とのたたかいといった面もあります。人間の欲望の典型は「嫉妬」です。欲望は主体的に生産することはできません。大概は外からの影響です。極端に言うと,他人から盗みます。その結果としてライバルを設定したりします。「負けず嫌いな人」とは実はたくさん嫉妬できる「努力家」のことです。戦国武将をはじめ,偉大な政治家,究極のアスリートのモティベーションの一つも嫉妬ではないかと思います。しかし,自分の正しさをいかなる場合にも主張するタイプの人,設定したライバルに勝つことに喜びを見出し,議論を吹っ掛け,目立つことを好み,権力や勝負を好む人となると少し異なります。ライバルを持てる,ライバルとなりえるのは能力があるということです。他人を気にするよりもまずは自分自身を充実させ,目標を明確に具体化して挑戦することがはるかに重要といえます。逆に妬みも攻撃性もない人は欲望を持ちにくいとも聞きます。嫉妬自体を否定せず,欲望を目標に変えることでみんな苦しい思いをします。 自由な社会では自由に自分を選べという課題(自分探し)も科せられます。自分探しも決して見つからないのが普通です。就活メディアは夢は無限大で際限のない自由であるというイメージを拡散すれば儲かって得をするのであまりあてにしない方がいいのかもしれません。私が私であることに苦しみ,自分を見失っている状態になると,過去の記憶に苦しめられます。過去は変えることが出来ないが,未来は変えることが出来る。この金言は自分を見失っている状態にはかえってきついと思います。過去は変えることが出来ないので,後悔の思いを引きずります。しかし,未来から過去を見たときに,過去の事実は変えられなくとも解釈は変えられると思います。今ここで苦しむのは,未来に苦しまないためだと考えるべきです。未来に押しつぶされないために,なりたい自分を見つけるために未来に進もうとしている自分のイメージを完璧でなくても作り上げようと,とりあえず未来に進んでみる。そんな「手探り」を行っては戻りつつもまた行ってみる。その苦しさに耐えることを私どもは見守っていきます。 良いお年を 学校長 恩田徹 17期生人権学習「ために」から「ともに」へ視点をかえる
12月22日(木)2年人権学習を行いました。京都大学総合博物館准教授 塩瀬隆之先生をお迎えして「インクルーシブデザイン 〜「ために」から「ともに」へ視点をかえる〜」という演題でご講演とワークショップをしていただきました。インクルーシブとは巻き込むという意味で,インクルーシブデザインは高齢者や障がいのある人が,デザインのプロセスに参加することで社会の革新(イノベーション)をめざすデザインの手法です。
ワークショップでは紙とはさみとセロテープで目の見えない人に伝わるように公園の遊具を作りました。班員の一人はアイマスクをつけ,その人が触ってわかるように,できるだけその特徴が伝わるような試作品を作りました。 レクチャーの中では演題にある「ために」から「ともに」へ視点をかえることの意味や大切さ,先入観を持たないことの重要性など,様々なことを学びました。異なる立場からの視点の例として,視覚障がい者の方からの「オリオン座を横から見たらどんな形」という思いがけない質問の紹介がありました。また,点字ブロックや点字版が本当に目の見えない人のためになっていない例を示されました。 生徒からの質問の中に「探究活動でのポスター発表をするときに聞き手から質問をしてもらえないときはどうすればよいか」というものがありました。先生の回答として,聞き手の立場から理解できない情報になっていないか,自分の発表に対する質問の余地を残しているかということが挙げられ、発表したいことを7割に抑えることで解決できるのではないかというアドバイスをいただき,相手の立場に立つ重要性が強調されました。 今回の人権学習の中で実感した「伝わらない」ということを,様々な場面でどうすれば「伝わる」に変えていくことが出来るのか,「ともに」をキーワードに生徒たちは考え続けてくれることでしょう。 第3回探究道場「つめこみの限界へ挑戦!!」を開催しました
12月17日(土)に堀川高校本能館で第3回探究道場を行いました。今回のテーマは,「つめこみの限界へ挑戦!!」です。88名の中学生が容器にどのように物をつめれば効率よくつめられるか,について探究しました。
探究をおこなうにあたって,仮説を立てることは重要です。しかし,容器に物を詰め込むのに夢中になって,仮説を立てるのを忘れてしまう中学生や,仮説を立てるのに苦労している中学生がいました。そこで堀川高校生スタッフは,中学生たちに仮説を立てるように促し,サポートをしていきます。また中学生は,自分が考えたことを他人と共有することで,効率のいいつめこみ方を探究していきました。 中学生たちは「他人の意見を聞くことで,より考えが深まる」,「身近なテーマについて深く掘り下げて考えることができて楽しかった」などの感想を書いてくれました。 今回の探究道場が今年度最終回です。今年度の探究道場の良かった点,課題を検討して,来年度の探究道場に活かします。来年度の探究道場もお楽しみに! 写真上:正方形に直角三角形を敷き詰めている中学生 写真中:つめこみ方を議論する中学生たち 写真下:容器に物を詰め込んでいる中学生たち |
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