最新更新日:2024/09/18 | |
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1限の授業が始まりました!
2年生の1限の授業が,
「起立」「礼」から始まりました。 写真上:2組 写真下:3組 心を与える
「心を与える」
嘉楽中学校 校長 井上 浩史 以前の「全校集会」で話した内容を紹介します。 私は出張でバスに乗車する機会が多いのですが,その中で先日遭遇したことについて話します。それは四条大宮のバス停に着いたときでした。ある若者が下車するために運賃を払おうとしたのですが,一万円札しか持っていませんでした。それを運転手に伝えたところ,両替することができなくて運転手も困った様子でした。そこで,「お客様の中で一万円札を両替していただける方はおられませんか?」と,運転手からアナウンスがありました。私も含め数名が車内にいましたが,誰も両替するお金を持ち合わせていなかったため反応がなく数秒の沈黙になりました。 そのとき,出口ドアの一番近くに座っておられた女性の方が「これ使って!私の回数券を使って!」と言って差し出したのです。「えっ,いいんですか?ありがとうございます。ただ,どのようにして返したらいいですか?」と返す若者に対して女性は「もういいから,いいから」と答えました。若者は「すいません」と御礼を言い下車しました。 結局,女性は,偶然に乗り合わせた名前も知らない人に,自身の230円(回数券)のお金を与えただけになったのです。考えると同じ状況だったのですが,残念ながら私にはそれができませんでした。なぜなら,女性のように行動することが思い浮かばなかったからです。直後,すごく恥ずかしくなりました。 皆さんに伝えたいことは,女性の行動だけが絶対正しいということではありません。 ただ,急なことや予想外なことに出合ったり状況に陥ったりしたときに,どう判断するかは,心を見つめるよい機会になることを知ってほしいのです。そう考えると,女性は日頃から他者にしっかりと心を遣っておられる方だろうと思いました。だから,彼女はお金を与えるという行動を通じて,実は心を与えたように思います。将来,もし若者が,女性の立場になる機会があったなら,困った人に心を与える行動を必ず取るでしょう。私自身,これからももっと心を磨き続け,他者に心を与える人になりたいです。 ≪嘉楽中学校:学校教育目標≫ 「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」 |
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