最新更新日:2024/09/26 | |
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入学式から
「新入生へ 〜「風に立つライオン」を目指そう〜」
式辞 新入生の皆さんに,「風に立つライオン」というお話を紹介します。 主人公の島田航一郎さんは小学生の時に,シュバイツァーというアフリカに行き医療活動に生涯を捧げた医者の伝記を読みました。そこで,シュバイツァーの医者としての生き方にとても感動し,自分も将来医者になって人の役に立ちたいという夢を持ちます。 その後,大学の医学部に入学して,アフリカ・ケニアの研究所に勤めることができました。その勤務中に国境近くの赤十字病院で目にしたのが,内戦で重傷を負って次々に運ばれてくる少年たちでした。その少年たちはみんな,麻薬を注射されて,戦場に立たされた少年兵だったのです。そのとき,島田さんは「この少年たちのために,生涯を賭けて力になろう!」と決意しました。そして,日本に残してきた恋人に手紙を書きます。その気持ちを,歌手のさだまさしさんが歌にしているので,歌詞の一部を紹介します。 ぼくは,やはり来てよかったと思っています 辛くないと言えば嘘になるけど,しあわせです 空を切り裂いて落下する滝のように, ぼくは,よどみない生命(いのち)を生きたい キリマンジャロの白い雪 それを支える紺碧の空 ぼくは,風に向かって立つライオンでありたい 「風に立つライオン」とは,これから起こる様々な困難を乗り越えていこうとする強い意志を持った主人公の姿を表しています。 嘉楽中学校の教育目標は,「将来の夢を実現するために,自らを磨き続けられる人間の育成」です。 そこで,皆さんには,将来の夢や希望を実現するために,どんな困難にも負けず自らを磨き続けられる「風に立つライオン」を目指してほしいと思います。嘉楽中学校では,自らを磨こうとする姿を,「ライオンハート」と呼んでいます。たった一度しかない中学生時代を悔いのないように学習や運動・部活動などに励んでくれることを期待しています。 それでは新入生の皆さん,今年度,嘉楽中学校は,創立七十周年を迎えました。これまでに培われた嘉楽中学校の歴史に改めて感謝し,また,その節目に入学したことに誇りを持って共に歩んでいきましょう。 平成29年4月7日 京都市立嘉楽中学校 校長 井上 浩史 |
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