Global CitizenshipⅡ~「社会と私」第4回:自分の関心が、社会の中でどのような役割につながるのかを考える~
- 公開日
- 2026/06/23
- 更新日
- 2026/06/19
学校の様子
こんにちは、GC教育部です♪
2年生の総合的な探究の時間「Global CitizenshipⅡ」では、「社会と私」という単元に取り組んでいます。この単元では、自分は何に心を動かされるのか、どのような形で社会と関わっていきたいのかを、LEGO® SERIOUS PLAY®を活用しながら少しずつ考えてきました。
第1回では、自分が惹かれる“動き”を「自由の種」として見つめ、第2回では、さまざまな制限を外してもなお残る願いや関心を「自由の根っこ」として考えました。第3回では、「好きなこと」「大事にしていること」「自分にできること」を重ね合わせ、自分にとっての「理想の自分」を形にしました。今回の第4回では、そこからさらに一歩進み、自分の関心が社会の中でどのような立場や役割として表れうるのかを考えました。
今回のテーマは、「自分の関心を『社会との関わり方』へ広げる」です。
将来について考えるとき、私たちはつい「どの職業に就くか」という名前から考えがちです。しかし、同じ職業であっても、そこにどのような役割を見出すか、どのような人や社会との関わりに惹かれるかは、人によって異なります。今回の授業では、職業を単なる名称として見るのではなく、その奥にある役割・特徴・働き方に注目しながら、自分らしい社会との関わり方を探っていきました。
まず、生徒たちは「気になる職業」を複数挙げ、その中からTOP10、さらにTOP3を選びました。ここでは、「本当に自分に向いているか」「実際になれるか」を先に考えすぎず、「なぜか気になる」「どこか惹かれる」と感じる職業を大切にしました。そして、選んだ三つの職業について、それぞれがどのような役割をもち、どのような特徴があり、どのように社会と関わっているのかをLEGO®ブロックで表現しました。
たとえば、同じ「医療に関わる仕事」に関心があっても、ある生徒は「命を守ること」に強く惹かれているかもしれませんし、別の生徒は「不安な人に寄り添うこと」に関心をもっているかもしれません。また、「教育に関わる仕事」でも、「知識を伝えること」「人の成長を支えること」「安心して挑戦できる場をつくること」など、注目する役割はさまざまです。作品づくりと対話を通して、生徒たちは、自分が職業の“どこ”に惹かれているのかを少しずつ言葉にしていきました。
次に、生徒たちは、それぞれの職業によってどのような人が支えられ、どのような価値が生み出されているのかを考えました。一つの職業につき三つずつ、合計九つの小さな作品をつくり、「その仕事によって救われている人」「生み出されている価値の高いものやこと」を表現していきます。
この活動では、職業を「自分がなりたいもの」としてだけではなく、社会の中で誰にどのような影響を与えているのかという視点から見つめ直しました。ある職業は、困っている人を直接支えているかもしれません。別の職業は、社会のしくみを整えることで、多くの人が安心して暮らせる土台をつくっているかもしれません。生徒たちは作品を並べながら、「この仕事は、どの人に強く関わっているのだろう」「どの価値を一番大切にしているのだろう」と考えを深めていきました。
さらに、選んだ職業の作品と、その職業が支えている人や生み出している価値の作品をワークシート上に配置し、距離や位置関係を考えました。近くに置かれたものには、「この職業の中心にある役割」や「自分が特に大切だと感じている価値」が表れているかもしれません。反対に、少し離れた場所に置かれたものには、その職業の中でも自分がまだ十分に意識していなかった側面が表れていることもあります。生徒たちは、「なぜこの位置に置いたのか」「なぜこの人への影響を大きいと感じたのか」を語り合いながら、自分の関心の向きをさらに具体的にしていきました。
今回の授業で大切にしたのは、「将来の職業を決めること」ではありません。むしろ、自分がどのような役割に惹かれ、どのような人や社会とのつながり方を大切にしたいのかを考えることです。職業名を一つ選ぶだけでは見えにくい、自分自身の関心や価値観が、作品づくりと対話を通して少しずつ立ち上がってきました。
これまでの授業で見つめてきた「自由の種」「自由の根っこ」「自由の芽」は、今回、社会の中でどのような場に育っていくのかを考える段階へと進みました。GCⅡではこれを、「自由の種が育つ場」と表現しています。自分の関心が社会の中でどのような形をとりうるのかを考えることは、今後の探究の方向性を定めていくうえで、大切な一歩となります。
次回はいよいよ、「社会と私」全5回のまとめとして、ここまで考えてきた自分の関心や社会との関わり方をもとに、GCⅡの探究をどのような方向で進めていくのかを考えていきます。自分なりの問いと、自分なりの一歩を見つける時間へとつなげていきます。