学校日記

GC特別講座を開催しました

公開日
2026/07/28
更新日
2026/07/28

学校の様子

夏季補習期間中の7/22(水)・23(木)の2日間、主に人文・社会科学コースの2年生を対象に、自分自身のキャリア展望や持続可能な社会の実現について視野を広げるGC特別講座を行いました。2年生は、他にも自然科学コースの生徒を対象に高大連携講座もあり、さらに各大学等のオープンキャンパスへの参加を通じて、進路について考えます。将来につながる充実した夏休みになるように願っています。

<7月22日(水)>

講座①食料安全保障とテクノロジー~農業×IoTでフードロスをなくす~

(AniTech社 Gillian Santos様)

京都市ユース・アントレプレナーシッププログラム(市立ゼロイチ・プロジェクト)の一環として、(株)ツクリエ様のご紹介で、フィリピンからAniTech社創業者CEOであるGillian Santos様をお招きし、「食料安全保障とテクノロジー~農業×loTでフードロスをなくす~」というテーマで、英語によるご講演をいただきました。物理学部出身の女性起業家として、「食」という身近な社会課題からビジネスを起こされた歩みを語って頂きました。講演会後も参加生徒からの様々な質問に熱心にお答えいただき、対話を通じて「一歩踏み出すGlobal Citizen」として、世界との接点を実体験する貴重な機会となりました。


講座②本校卒業生に聞く! 社会科学やデータ分析から人種・ジェンダー格差を考える

(大阪大学大学院国際公共政策研究科 池内里桜氏)

紫野高校での学校生活から大学・大学院での学びまで、ご自身の歩みを交えてお話しいただきました。高校時代に抱いた「ブロードウェイから人種差別をなくしたい」という思いを出発点に、2016年のトニー賞と世論調査を、計量経済学や因果推論の考え方を用いて分析した研究を紹介。身近な関心を研究の問いへと育て、データから社会の仕組みを読み解く面白さと、一つのテーマを粘り強く追究することの大切さが伝わる講座となりました。


講座③だから、社会学をやろう~「推し活」から世界が見える~

(愛知淑徳大学 板倉享平先生)

「だから、社会学をやろう」の講座では、社会学とはどのような学問か、社会科との違いについてお話いただいた後、日本のアニメがどのように流行し、世界中で受容されているかについて説明していただきました。

先生ご自身の高校時代のご経験も交えながら、大変興味深いお話をしていただきました。


<7月23日(木)>

講座④わたしの海外キャリアのつくり方

(フォトグラファー イルコ・アレクサンダロフ様)

講師のイルコ氏の行動原理は「面白い方へ!」。景山校長の魅力的な宣伝をきっかけに日本語の履修を始め、持ち前の集中力で倍率1名の難関を突破し日本へ留学。しかし「お客さん扱い」に満足せず、国費留学で神戸大学、さらに面白さを求めて関西学院大学へと進学しました。常に「面白そう」を選び続けた結果が今のキャリアに繋がっています。講義は学びが多く楽しいだけでなく、心から楽しそうに語る姿が印象的でした。


講座⑤文系学部でも数学的素養を!

(立命館大学文学部准教授 川那部隆司氏)

「文系・理系」という区分は進路を考えるうえで便利である一方、自分の学びを狭めることもあるというお話から講座が始まりました。学ぶことは、知識や技能を増やすだけでなく、物事を見る視点や根拠をもって判断する方法を身につけることだとご説明いただきました。さらに、関数、確率、統計、証明などが、心理学や経済学だけでなく、歴史学、法学、言語学、文学研究にも活用されていることを、具体例を交えてご紹介いただきました。文理の枠にとらわれず、問いに応じて必要な方法を選ぶことの大切さが伝わる講座となりました。


講座⑥理系って何?~「人間とは?」から始まるSTEMの世界~

(西岡幸子様、神谷なつ美様)

STEMとは理系科目の言い換えではなく、複雑な課題をより良い未来につなげるための仕組みであると教えていただきました。同じ場面からさまざまな問いを立てる体験を通して、問い方に正解はないことや、人によって問いの方向性が異なることを実感しました。文系理系や教科の枠とは別に、自分が向き合いたい問いや活かしたい知恵がキャリアの指針になるという気付きを与えていただきました。