Global CitizenshipⅠ~「誰もが自由でいられる世界」第3回:自分の自由と、誰かの自由をつなぐ~
- 公開日
- 2026/06/17
- 更新日
- 2026/06/17
学校の様子
こんにちは、GC教育部です♪
1年生の総合的な探究の時間「Global CitizenshipⅠ」では、「誰もが自由でいられる世界」をテーマに学びを進めています。第1回では、自分が「ワクワクする瞬間」を手がかりに、自由を「感度」として考えました。第2回では、「不自由さ」に直面している人に目を向け、自由には、選ぶことが認められている「権利」と、それを実際に使える「状況」が必要であることを学びました。第3回となる今回は、これまでに考えてきた三つの自由を踏まえながら、「自分が自由でいられる世界」と「皆が自由でいられる世界」について考えました。
まず、生徒たちは、LEGO®ブロックを使って「自分が自由でいられる部屋」を表現しました。「自由でいられる世界」というと少し大きなテーマに感じられますが、「部屋」に置き換えることで、自分にとって自由とはどのような状態なのかを具体的に考えやすくなります。静かに落ち着ける空間、好きなことに没頭できる場所、誰かと笑い合える場、安心して一人になれる時間など、生徒たちはそれぞれの「自由」を作品にしました。作品を説明し合う中で、同じ「自由」という言葉でも、人によって大切にしていることが大きく異なることが見えてきました。
次に考えたのは、「この4人が同じ部屋で暮らしたとしたら、全員が自由でいられるのか」という問いです。自分にとって心地よい自由が、別の人にとっては不自由さにつながることもあります。たとえば、「友達を呼んでにぎやかに過ごしたい」という自由と、「静かな空間で落ち着いていたい」という自由は、同じ部屋ではぶつかるかもしれません。生徒たちは、相手を否定するのではなく、「自分が大切にしている自由は何か」「それが失われそうだと感じる場面は何か」を丁寧に言葉にしながら、起こりそうな衝突やストレスを考えていきました。
その後、各自の作品の中から、「これだけは大切にしたい」と思う自由の核を取り出しました。そして、4人それぞれの自由の核を持ち寄り、「皆が自由でいられる部屋」をつくるための共有作品づくりに取り組みました。ここで大切にしたのは、全員に共通する部分だけを残すことではありません。多数決で一つにまとめるのではなく、一人ひとりが大切にしている自由を、それぞれの形で残したまま共に成り立たせることを目指しました。
さらに、生徒たちは、同じ部屋で共に暮らすための「ハウスルール」も考えました。たとえば、「音楽や動画はイヤホンで楽しむ」「一人で過ごしたいサインが出ているときは尊重する」「言いにくいことは提案の形で伝える」など、誰か一人が我慢するのではなく、互いの自由を守るための工夫が生まれていました。自由とは、ただ自分の希望を押し通すことではなく、他者の自由も大切にしながら、共に過ごせる関係や仕組みを考えることでもあるのだと、生徒たちは実感していきました。
今回の授業では、「自分が自由であること」と「皆が自由であること」は、必ずしも同じではないという難しさに向き合いました。一人ひとりが大切にしているものは異なります。だからこそ、自分の自由を知ること、相手の自由を知ること、そして両方を大切にできる関係やルールを考えることが必要になります。
LEGO®ブロックを使うことで、生徒たちは、自分の考えを形にしながら確かめ、他者の考えを目で見て受け取り、対話を通して「自由」の意味をさらに深めることができました。第1回から続けてきた「自由」の学びは、今回、自分の自由と誰かの自由をつなぐことへと広がりました。
この3回の学びを通して、生徒たちは、自由を自分だけのものとしてではなく、他者とともに生きる社会の中で考える視点を少しずつ育んでいます。今後のGCⅠでは、この学びを土台に、学校や地域、世界へと視野を広げながら、「誰もが自由でいられる世界」についてさらに探究していきます。