Global Citizenship1「異文化理解・国際協力〜ラムコ国ウジュ村の住民へのヒアリング〜」
- 公開日
- 2026/01/15
- 更新日
- 2026/01/15
学校の様子
こんにちは、GC教育部です♪
本校1年生の総合的な探究の授業であるGC1(Global Citizenship1)では、「異文化理解・国際協力」の単元において、ラムコ国ウジュ村という架空の村を舞台にした「高校生地球市民ボランティアプログラム(GCVP)」に取り組んでいます。GCVPは、国際協力の現場を疑似体験しながら、多様な価値観や立場の違いを理解し、「誰かのために行動するとはどういうことか」を探究する学習プログラム(※)です。
これまでの授業では、派遣要請書を読み込み、ウジュ村が直面している教育・生活・環境・文化といった複合的な課題を、資料や設定から構造的に理解してきました。今回の授業では、その理解をさらに一歩深めるために、「村民へのヒアリング」を行いました。生徒たちはボランティア隊員の立場として、ウジュ村で暮らす人々の声に直接耳を傾けました。
ヒアリングの相手は、村長、村民、小学校の先生、役場職員、子どもなど、それぞれ異なる立場と価値観をもつ人々です。同じ村に暮らしていても、見えている課題や大切にしているものは決して一様ではありません。
たとえば、
「伝統と信仰を重んじ、村の分断を何より恐れる村長」
「水や医療、子どもの健康に日々悩みながら、現実的な工夫を重ねる村民」
「教育の理想と、性別やインフラによる制約の狭間で葛藤する若い女性教員」
「学びたいという気持ちを胸にしまい、家族を支える役割を背負う子ども」
生徒たちは、誰かを「正しい」「間違っている」と評価するのではなく、「なぜ、その人はそう語るのか」「その選択の背景には何があるのか」を考えながら、丁寧に対話を重ねていきました。
授業の中で特に印象的だったのは、質問の質が次第に変化していったことです。最初は「何が問題ですか」「何をすればよいですか」といった問いが多く見られましたが、やがて「それは、あなたにとってどんな意味がありますか」「それを変えることで、誰が困る可能性がありますか」といった、相手の人生や価値観に踏み込む問いが生まれていきました。
ヒアリングを終えた生徒からは、「支援すれば解決すると思っていたけれど、そう簡単ではないと感じた」「良かれと思った提案が、別の不自由を生むこともあると気づいた」といった声が聞かれました。
この学びは、単に「国際協力を知る」ことにとどまりません。異なる価値観が交差する現場で、誰の声をどう聴き、どんな選択をするのか。それを自分自身の問題として考えることこそが、GC1が目指す「一歩踏み出す Global Citizen」の姿です。次回は、今回のヒアリングで得た村民の声をもとに、アクションプランの検討へと進みます。正解のない問いに向き合いながら、生徒たちがどのような提案を描いていくのか、今後の学びが楽しみです。
※本プログラムはJICA関西とひろしまNPOセンターの協力のもと開発されました。