「GlobalCitizenship教員研修会」を実施しました!
- 公開日
- 2026/01/15
- 更新日
- 2026/01/15
学校の様子
2026年1月7日(水)13時から15時まで、本校第一会議室にて、LEGO® SERIOUS PLAY®(以下、LSP)を活用した教員研修会を実施しました。当日は、LSPマスタートレーナーの石原正雄先生を講師としてお招きし、理論と体験の両面から、「手を動かす思考」がもたらす対話と学びの可能性について学びました。
本校では今年度、総合的な探究の時間(GC1・GC2)において、1・2年生全員がLSPを体験し、「自由」「幸福」「アイデンティティ」「探究テーマ」など、言葉にしにくい概念に向き合う学びを進めてきました。LSPは、レゴブロックを用いて思考を外化し、三次元モデルを媒介に対話と内省を行う手法であり、身体性やメタファー表現といった学習科学の知見に基づき、全員参加の対話を実現しやすいという特徴があります。
また本校では、2025年8月にDXハイスクール事業を活用した教員向けファシリテーター研修を実施し、12名の教員が資格を取得するなど、校内での活用体制が整いつつあります。一方で、LSPの実践経験がGC担当教員に偏り、理論的背景やファシリテーションの考え方が教職員全体に十分共有されていないという課題もあり、今回の研修会を実施しました。
研修では、LSPの理念や学習科学的な根拠を理解し、その教育的価値を共有すること、教員自身が体験を通して対話の質の変化や学びのプロセスを身体感覚として捉えること、そして総合的な探究の時間に限らず、LHRや教科授業、キャリア教育などへ展開可能な共通の対話基盤をつくることを重視しました。
前半はスキルビルディングとして、ブロックの扱いに慣れながら、短い制作と共有を繰り返しました。タワー制作や組立書を用いた制作、モデルを使った自己紹介、「あなたにとって夢のような休暇」をテーマにした制作などを通して、作品と言葉を往復しながら「作品について語る」感覚を体験しました。
後半は、本校の校是の一つである「自由」をテーマにしたメインワークに取り組みました。まず個人で「あなたが社会人として大切にしたい『自由』」をモデルとして表現し、作品を介して語り合い、問い返しを通して自らの価値観を掘り下げました。続いて、それぞれの作品を持ち寄り、作品同士のつながりを考えながらストーリーとして編み直し、全体で共有しました。
研修を通して、LSPが「話しやすく、深い対話」を生み出す構造的な理由についても理解を深めました。決まった流れと問いがあること、作品を通して全員に発言の機会が保障されていること、自分で意味を決めて表現できることなどが、心理的に安心して語れる環境づくりにつながります。
また、作品づくりとストーリーテリングによる内省、複数の作品を並べて配置することで多様な意見を俯瞰し、新たな意味を生み出す合意形成へとつながる点は、教育現場においても大きな強みであることを再確認しました。最後には、LSPの歴史やフロー理論、構築主義との関係についても、体験と結びつけながら振り返りました。
本研修で得た共通言語と体験を土台に、今後は総合的な探究の時間に加え、LHR、教科授業、クラスづくり、キャリア教育など、学校のさまざまな場面でLSPの活用を進めていきます。石原先生、このたびは学びの多い教員研修を誠にありがとうございました。