向山佳絵子先生によるチェロ特設講座
- 公開日
- 2026/09/15
- 更新日
- 2026/09/15
学校の様子
9月14日(月)、東京藝術大学准教授の向山佳絵子先生をお迎えし、チェロ特設講座を実施しました。チェロ専攻の1年生と3年生の2名がレッスンを受け、その様子を生徒たちが聴講しました。
レッスンでは、ヴィブラートや弓の使い方、音色のつくり方など、それぞれの演奏に応じた具体的なご指導とともに、日々の練習の仕方についても多くのことを教えていただきました。
その中で何度も大切にされていたのが、「演奏しながら、自分の音を客観的に聴くこと」でした。
例えば、スケールをゆっくりと、一音一音を十分に響かせながら弾く練習。そのときにも、「曲だと思って、思いをのせて」と声をかけられ、ただ音を並べるのではなく、自分がどんな音を出しているのかを聴き、そこに音楽を感じながら練習する。さらに録音して聴き返すことも、自分の演奏の傾向を知り、練習の質を高める方法として教えていただきました。
レッスンの中でも、最初は弾くことに精いっぱいだった生徒が、「もっと響かせて」「もっと音楽的に」と何度も声をかけられるうちに、少しずつ自分の音を聴き、表現が変わっていきました。
そして、もう一つ印象に残ったのが、「人の心に届く演奏」についてのお話でした。
小さな音でも、ないしょ話をするときのように「音の密度」を保ち、音の芯を失わないこと。そして、自分が思っている以上に積極的に表現を外へ出していくこと。ホールの一番後ろにいる人にも音を届け、その人の心にまで届く演奏をすることの大切さを伝えてくださいました。
自分の音を客観的に聴くこと。そして、その音に思いをのせ、聴く人へ届けること。
チェロ専攻の2人はもちろん、聴講していた生徒たちにとっても、毎日の練習を改めて見つめ直す多くのヒントをいただいた特設講座となりました。