学校日記

実習A/Bで平田オリザ先生にご講演いただきました

公開日
2026/01/29
更新日
2026/01/29

授業の様子

 1月23日(金)アートフロンティアコースの生徒たちに向けた実習A/B授業で、平田オリザ先生(※)をお招きして、「演劇的な手法を取り入れながらコミュニケーションについて学ぶ」ワークショップを実施しました。

 世界各国でのイベント写真と共に自己紹介をいただいたのち、様々なワークショップで、自他の考えるイメージのズレを体感したり、互いに近づくきっかけ・信頼関係つくりを行いました。また全員が初対面の設定の下、共通点や違いを知るワークショップでは、それぞれが積極的に輪の中に入って会話し、あちこちで笑顔が溢れ、会場は大いに盛り上がりました。

 次に、実技と演技と両方行うことでその違いを学び、見る人がいかにイメージ出来るかが演劇の原点であり、演出家の仕事である。アートも同様で、観客がどうイメージするかを想像してみることが大事。またオリジナリティのある作品は、見る人の経験や文化、流行にないものでありイメージしづらい。だからこそ自身の作品のコンセプトを自身で答えられるようにすることが大事とおっしゃっていました。

 最後に、脚本に基づいて3人の生徒が役者となって演劇に挑みました。脚本には一定のシチュエーションが描かれていますが、それらは国籍や人種、国民性や社会的背景、文化やその場の状況によって対応が大きく左右され、そうした難しさに気がつかなければ日常生活にもズレが生じる落とし穴があることを学びました。決して一方的に決めつけず、文化が違うのに強制してしまうことの無いように多文化共生社会を尊重し、相手がイメージし易いように言動することがよりスムーズで良好な関係を保てる秘訣であることを学びました。

 終了後生徒は、「演劇に限らず何事においても原点であり、他者理解の重要性や本質的なものを感じた。少人数の中で講義いただき大変ありがたかった。」と感想を述べていました。

 本校が重視する「相手を見る」「場を観察する」「関係性をつくる」といった表現・探究の基盤となる力の向上を図る貴重な体験となりました。