学校日記

全校生徒の皆さんへ(5/22「目的と目標」)

公開日
2020/05/22
更新日
2020/05/25

校長室から

大淀中学校の全校生徒の皆さんへ

今日も元気に過ごせているでしょうか?
体調を崩してないですか?
家で困ったことはないですか?
何かあればいつでも学校まで連絡してきて下さいね。

今日は一昨日中止が決まった夏の甲子園、高校野球についての新聞記事から心に残るお話を紹介したいと思います。

もちろん高校野球だけが特別ではありませんし、インターハイを始め、数々の競技や演奏会、発表会が中止となっており、その活動の場がなくなってしまったアスリートや表現者の皆さんにとって「目標」を奪われた悲しみやこれまで費やした歳月や血と汗の努力を考えるとかける言葉が見つかりません。皆さんにとっても全国大会や近畿大会、そして京都府大会の中止、コンクール等の中止が決定し、すごく残念に思っていることは理解しています。
そんな中、昨日、高知県明徳義塾高校野球部の馬淵監督さんが選手に向けて話をされました。
意気消沈する選手に向けてのご自身の悔しさをこらえての言葉があります。
私がこれを読んで感動したことは「何のためにやってきたのか」という「目的」を選手に説いたところです。必死に取り組んできたことが一番大切である。もちろん甲子園出場や日本一という夢を「目標」に頑張ってきたわけですから、悔しいに決まっています。負けて終わる方が何十倍も納得することでしょう。そんな選手達への温かい激励だと思いました。

よろしければ読んでみて下さい。また来週の学習相談日、十分登下校、健康に気をつけて来て下さいね。


「今、日本高野連の発表で中止が決まった。今大会は102回の回数には入れるらしいが中止。地方大会も中止だ。

 おまえらが目標にしとった大会がないので、非常に残念でたまらん、俺も。
3年生は、選抜も中止になったところで、最後の夏に自分の力を発揮できる大会がなくなったというのは、本当につらい。
今の社会情勢から言ったら、おまえらも50%ぐらいは「(大会が)ないんじゃないか」という気持ちは持っていたと思うけど、正式に決まったんで。

 ただ、いつも言っているように、高校野球の目的は「人間づくり」やから。勝つか負けるか分からん。優勝せん限り、どっかには負ける。4千校近いチームの中で1チームだけで、あとのチームは、予選か甲子園に行ってどっかで負けるか、負けて終わるわけだ。

 目標としとったものがなくなるというのは、本当にね、なんとも言えん。
一言では残念としか言いようがないけど、それだけでは言葉が足らんと思うんやけど。

 目的は「将来につながるための高校野球」やから。それだけは忘れんなよ。勝った負けた、甲子園に出場できるできない、レギュラーになったなれないと、いろんなことがあるけど、要は、世の中に出て通用するようなことをグラウンドで学ぶのが高校野球なんや。

 大会がなくなったからというんで、自暴自棄になり、目標を失ってふにゃふにゃの人間になったりしたらあかんど。まだまだ将来つながるんやから。

 新しい目標を立てて野球続ける者もおるだろうし、高校3年間で終わって進学して違った道に行く者もおれば、就職する者もおると思う。けど、必ず、今の親元を離れて寮生活をして打ち込んだものが、絶対どこかで生きてくるんやから。

 (中略)

 ええか、これでOB気分になって「終わった終わった」じゃないんだぞ。3年生も夏休みまでは、自分の目標に向かってしっかりやって、グラウンドには普通通りの時間に出て、普段通りの練習をやる。

 忘れんなよ。世の中に出ていろんな苦しいことがあった時に、耐えていける精神力をつけるというのが高校野球なんや。こういう苦しい時ほど、人間は試されるんで。甲子園だけがすべてじゃないんやから。人生、甲子園に行けない人間の方が多いんやから。全員が気持ち切り替えてやっていかないと。それでも最後まで同じ仲間とグラウンドでやれたというのが財産やから。10年、20年経って、「あの時、自分らの代は地方大会がなかった。試す場所がなかった」ということが、きっと役に立つ時があるから。

 これで気持ちを切り替えるのは難しいかもしれんが、次のステップにみんなが進んでいくようにしよう。今の状況は命に関わることやから。最近は若い者でも重症になったり命がなくなったりする者もおるんで。他の人にうつしたりする心配もある。

 地方大会がなくなったというのも、移動と審判員の安全(のため)。それと、今は医療態勢が崩壊しかかっているやろ。球場に医者を派遣するだけの余裕がないと言われている。高知県だけじゃない、甲子園もそうや。みんなを守ろうということよ、要するに。コロナから守ろうということで、大会をなくした方がいいんじゃないかということ。そういうとらえ方をせないかんのじゃないかな。

 今、ぱっといい言葉が出てこないけど、自分も高校野球やった人間やから。でも、俺らは負けて、それで高校野球に区切りをつけたんや。それがない分だけ、つらいわな。気持ちはよう分かる。親御さんもそういう気持ちだったと思う。そういう関係者のことも考えたら非常につらい。気持ち切り替えてくれとしかいいようがない。

 頑張ってやれよ、こっからだぞ。こっからが出発点だ。何も終着駅じゃないよ。こっから出発点だ。気持ち切り替えてやっていけよ、ええか。」