学校日記

全校生徒の皆さんへ(5/7 一番叱ってくれる人)

公開日
2020/05/07
更新日
2020/05/07

校長室から

大淀中学校の全校生徒の皆さんへ

今日も元気に過ごせているでしょうか?
体調を崩してないですか?
家で困ったことはないですか?
何かあればいつでも学校まで連絡してきて下さいね。

またしても月末まで休校が延長になってしまいました。
皆さんに会えないことが本当に寂しいです。
一日も早く、元の学校生活が戻るように祈るばかりです。
必ず、元気にみんなで会える日が来ますから、あきらめたらアカンよ。
前だけ向いていましょうね。

さて、本日もいつものように皆さんへメッセージを送りたいと思います。
今日は「一番叱ってくれる人」についてです。

今日は福沢諭吉の言葉を紹介しましょう。
今から120年ほど前、江戸幕府の終わりから明治時代に掛けて生きた人です。
東京にある慶應義塾大学を作った人としても知られています。
彼が、慶應義塾を作ったときに生徒に言った言葉です。
「学校で一番楽しいことは、好きな教科を持つことである。
 学校で一番さみしいことは、注意してくれる友達のいないことである。
 学校で一番みじめなことは、規則を破っても気にならないようになってしまっていることである。
 学校で一番醜いことは、授業の邪魔をすることである。
 学校で一番美しいことは、落ちているゴミを拾うことである。」

どうですか?
先生は、これからの皆さんの学校生活の中で、最も大事なことは、
この中で「注意してくれる友達をもっているかどうか」だと思います。

皆さんは徳川家康という人の名前を聞いたことがあるでしょう。
江戸幕府を作った人です。
でも、彼が小さいときは、今の静岡県あたりに勢力を持っていた今川義元の人質となります。
人質ですからいつ殺されるかわかりません。
そんな不安な思いで今川義元の前に連れて行かれた時、今川義元はしばらく家康の顔を見ていた後、家来たちにこんな命令をしました。
「これから家康が欲しいと言えば何でも与えよ。したくないと言えば無理にさせるな。何でも家康の言うことを全て聞いてやれ」

皆さんは、今川義元はなんと優しい人だと思うでしょう。
でも大きな間違いです。今川義元は家康の顔を見たとたん、これは大変な人物となる。
そうなる前に家康を「ダメな人間」にしてしまおうと考えてこのように言ったのです。

人間をダメにしようとすれば簡単です。
何でもその人の言うことを聞いてあげればいいのです。
するとわがままで自分勝手な人間になります。そんな人間が殿様になれば、国は乱れ、闘う前にそんな国は滅んでしまいます。今川義元はそれを狙ったのです。
幸い、家康と共にやってきていた家来がこの企てを知り、今川義元の作戦は失敗します。
皆さんのことを「大切だと思っていない人」は皆さんの言うことを何でも聞いてくれます。
でも、皆さんのことを「大切だと思っている人」は皆さんの言うことを何でも聞いてくれる人ではありません。
本当の優しさには厳しい叱りの声が伴うものです。
叱りもなく、ただ言うことを聞いてくれるだけの人は皆さんをダメにする人だということを知っておいて下さい。

今、家で生活をする日々の中で、「勉強してる?」「家の手伝いをしなさい」「早く寝なさい」・・・
たくさんの励ましや叱りもあると思います。
上の文章のように、これらが「自分のための言葉」ととらえて日々を過ごしてみて下さいね。

また明日もお送りしますね。