学校日記

全校生徒の皆さんへ(5/1 「ナイル川とアリ」)

公開日
2020/05/01
更新日
2020/05/01

校長室から

大淀中学校の全校生徒の皆さんへ

今日も元気に過ごせているでしょうか?
体調を崩してないですか?
家で困ったことはないですか?
何かあればいつでも学校まで連絡してきて下さいね。

今日は令和になってちょうど1周年になりますね。
もう「令和」という響きにはなれましたね。
しかしながら1年前には想像もしなかったことになっています。
本来なら、今頃は春季大会が始まり、一冬越えたみんなの実力発揮の場として、気合いも入っているところだったと思います。
1年生はようやく中学校生活に慣れ、2年生は先輩としての自覚が芽生える頃です。
そして3年生は修学旅行の取組も大詰めとなり、充実した日々を送っていたと思います。

人生には3つの坂があると言われます。
「上り坂」「下り坂」そして「まさか」です。
「まさか」という坂道に我々は立っています。
この「まさか」をみんなでどう乗り切るか?
今は「ステイホーム」ということになるのでしょうが、ここが辛抱時です。
気を抜かずに、それぞれが手洗い・うがいも含めた自身の健康に留意し続けることだと思います。

さて、このところ皆さんへメッセージを送っていますが、集会等でお話ししようと思っていたことを少しずつこれから書いてみようと思います。

今日は新年度の集会等でお話ししようと思っていたお話です。

3年生の皆さんは1年生の時に聞いたお話だと思います。

「ナイル川とアリ」

「今日から新しいクラスが始まります。
今まで話をしたこともない人、名前も知らない人もたくさんいると思います。
皆さんは不安の方が大きいですか?
でも、夏休み前には友達になって、たくさんお話しができるかもしれません。
そう思うとワクワクしてきませんか?楽しみになってきませんか?
そこで今日は、こんな話をしたいと思います。

アフリカにナイル川という大きな川があります。
ある季節になると、この川のほとりに数え切れないほどのアリが現れます。
「黒い絨毯」と呼ばれるこのアリの大群は、やがてこの広いナイル川を渡っていきます。
南アメリカのアマゾン川の様に、周りに木がたくさん茂っているところでは、落ち葉に乗って川を渡ることもできますが、砂漠の中を流れるナイル川では、そのような方法で渡ることはできません。

 では、どうやってアリの大群は川を渡ると思いますか?
川岸に集まってきたアリたちは、やがて3000匹ずつくらいのグループとなり、互いに体の上に乗り始めます。そして、ボールのような丸い塊を作ります。
やがて、ボールのようになった「アリの塊」は転ぶように川の中に入っていきます。
3分の1は、水面の上に出ますが、残り3分の2のアリたちは水中です。
この時、水面上にいるアリたちは、十分な空気を吸いながら、水中にいるアリたちのために必死に足を動かし、ボールの塊を回転させようとします。
するとやがてボール状の「アリの塊」は回転し始め、水中のアリが水面上に、水面上にいたアリたちは水中に入っていきます。
水面に出たアリたちは、今度は水中にいるアリたちのために空気を一杯吸い込みながら、足を動かし回転させようとします。

こうして一匹も死ぬことなく、アリたちはナイル川を渡りきります。

もしこの時、一匹でも「自分は苦しい水中に入りたくない」
「ずっと水面上にいたい」と勝手な行動を取ると、
この「アリの塊」は崩れ、結局この勝手な行動ですべてのアリは川に流され死んでしまうことになります。
 でもアリたちは「一匹はみんなのために、みんなは一匹のために」
我慢するところは互いに我慢しあい、全員が川を渡ることができるように頑張ります。

これから始まる皆さんのクラスも、このアリたちと同じように互いに協力し、自分勝手な行動をしないようにすれば、素晴らしいクラスとなります。

集団生活のルールは「80%の楽しさと20%の我慢」と昔の人は言っています。
自分だけが、自分たちの仲間だけが100%楽しい集団は良いとは言えません。
一人が100%楽しいと言うことは、その陰に楽しくない人が必ずいます。

さっきのナイル川を渡るアリたちを想像して下さい。
今、水面にいるアリたちが自分たちだけ空気をしっかり吸い、水中に入ることをしなかったら、一時は良いが、やがてその下で自分たちを支えてくれているアリたちが死に、土台を失い、自分たちも川の中に放り出されて、結局自分たちも死んでしまいます。
だから、互いに20%くらいはしんどいことや嫌なことをしなければいけないのです。」

とまあ、こんなお話をしたかったのですが、これはまたいつの日かできれば良いですね。

明日から5連休です。
有意義に過ごして下さいね。