一歩踏み出した先に見えた「壇上からの景色」
- 公開日
- 2026/11/02
- 更新日
- 2026/11/02
学校の様子
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31日、京都市中学校総合文化祭 第68回京都市中学校弁論大会に、本校3年生のSさんが出場しました。演題は「壇上からの景色」。堂々と自分の思いを伝え、見事、会長賞を受賞しました。
弁論は、人前に立つことへの怖さを感じていたSさんが、生徒会本部役員への立候補をきっかけに、一歩を踏み出していった自身の経験を語ったものです。先生や先輩、仲間に支えられながら、不安と向き合い、自分の言葉で思いを伝えた経験。その経験から、挑戦するとは、恐怖がなくなることではなく、恐怖を抱えながらも一歩を踏み出すことだと、自らの成長を振り返りました。
当日の弁論は、初めは緊張感がこちらにも伝わってくるようでした。しかし、語りが進むにつれて、その言葉には一層力がこもり、会場も次第に引き込まれていきました。まるでSさんが見てきた「壇上からの景色」をともに追体験しているような、心に残る弁論でした。
そして、弁論の最後には、生成AIが身近になった今だからこそ、自分自身で考え、自分の言葉で伝え、自ら行動することの意味を、次のように語りました。
今の時代、生成AIを使えば、文章を考えたり、きれいにまとめたりすることができます。もし演説の内容をすべてAIに考えてもらっていたら、もっと楽だったかもしれません。けれど、AIは、私の代わりに壇上に立ち上がってくれません。緊張や不安をAIが代わりに引き受けてくれるわけでもありません。
何度も悩み、先生や先輩に相談し、最後には自分自身で考え、自分の言葉で伝えたからこそ、あの二分間は私にとって特別な時間になったのです。私が生きている場所はスマホやAIの中ではなく、人と人とが向き合うこの世界なのです。その「人」が、「誰か」が声を上げなければ、誰かが前に出なければ、学校も、社会も、変わりません。何より、自分自身も変わりません。
そして今、私は再び壇上に立っています。今も、ものすごく緊張しています。それでも今、ここに立っています。あの日の経験が教えてくれたのです。挑戦することとは、恐怖を感じなくなることではない。恐怖を感じながらも、一歩を踏み出すことなのだ、と。
今、この壇上から見えている景色も、恐怖や不安を抱えながらも、私が一歩を踏み出したからこそ見ることのできた、「新しい景色」です。
これから先も、諦める道にすぐ進むのではなく恐怖を抱えたまま一歩を踏み出せる人でありたいです。そして人生の中で、新しい「壇上の景色」を、見ていきたい、そう思います。
一歩を踏み出したからこそ見ることのできた、新しい景色。今回の経験と受賞を自信に変え、これからも自分の思いを自分の言葉で表現し、未来を切り拓いていってほしいと思います。