少年からのメッセージ(第48回少年を明るく育てる京都大会より)
- 公開日
- 2026/07/06
- 更新日
- 2026/07/06
学校の様子
7月5日(日)
第48回少年を明るく育てる京都大会において
本校、生徒会長が代表で「少年からのメッセージ」を力強く発表してくれました。
第48回 少年を明るく育てる京都大会
本日は、第48回少年を明るく育てる京都大会にお招きいただき、誠にありがとうございます。私は、京都市立七条中学校に通う●●●です。
今回この話をいただいた際、私は非行防止や健全育成についての知識は全くと言っていいほどありませんでした。そこで私たちを取り巻く現代社会について考えてみることにしました。
現在、私たちの生きる社会はスマートフォンやインターネットの発達によってとても便利になりました。そして今なお驚くほどのスピードで変化を続けています。スマートフォンを開けば、「AI」がまるで正しく見えるような答えを一瞬で返してくれます。もはや日々の暮らしの中で欠かせない、当たり前の存在になっています。
しかし、その便利さの裏には危険も潜んでいます。
例えば、AI技術を悪用し、実在する人物の画像や音声を本物そっくりに作り出す「ディープフェイク」を使った詐欺の被害が急増しています。
画面に映る友達の言葉が実はAIが作った偽物であり、それを信じ込んだ若者が重大な被害に遭うケースがあります。
また、知らないうちに「加害者」になってしまう危険もあります。
SNS上の「高収入」「簡単な短時間バイト」といった甘い言葉の誘いに乗った結果、それが凶悪な「闇バイト」の入り口であり、気づいたときには犯罪に加担させられていた。
なぜ、多くの若者が画面の奥の闇に吸い込まれてしまうのでしょうか。
その背景には、ネットやSNSの「軽い」繋がりが生む、強い孤独、リアルの不足があると考えます。
文字だけのやり取りには相手の体温や表情がなく、本当に不安なときに心を受け止めてくれる「居場所」にはなりません。
リアルな「居場所」の不足や、自分を大切にする「自己肯定感」の低下こそが、心に隙間を生み、若者を危険な世界へ引き寄せてしまう本当の理由なのではと考えました。
こうした理由を考えていたとき、私は日頃の学校生活にある、リアルのコミュニケーションの温かさを感じました。
AIと話していると効率的に答えが返ってきます。ただ、それは温かさのない回答です。
それに比べて学校で友達と話すリアルな時間は、他愛もない会話ばかりでAIのような効率性はありません。
しかしそこには確かな温かさがあります。笑いあったり悩みを聞いてもらったりする中で、自分はここにいていいんだと思える瞬間があります。
その積み重ねが自己肯定感、人との繋がりを生んでいくのだと思います。
また友達との会話だけでなく、友達と一緒に遊ぶ、合唱コンクールや体育祭で共に挑戦する、先輩・後輩との繋がり、といったリアルの学校生活の時間は、AIへ問いかけ効率的なショートカットで得られるものではありません。
これらは、データや機械には決して真似できない、リアルな空間だからこその確かな実感なのです。
体温のある人間と関わり、相手の笑顔や他愛もないやり取りの中にこそ、居場所が存在します。
自分で悩み、人と関わる楽しさを知り体験することこそが、ネットやSNSの闇に落ちないための「ブレーキ」なのだと感じました。
では、その「ブレーキ」をつくるためにはどうすればいいでしょうか。
まず、私たち青少年ができることは、正しいAIやSNSの知識、モラルを事前に学び、これらをうまく活用しながらリアルを過ごしていくということです。
そして、困った時には、一人で抱え込まずに周りに相談するということです。
しかし、私たち青少年の「勇気」だけでは足りません。
相談ができる環境づくりが必要です。
学校での友達や先生、地域で関わる大人の方々、立場を超えて支え合う、本当の意味での繋がりが必要です。
本日このように、大人の方々と私たち子どもが直接顔を合わせ、笑顔で温かい繋がりを形にできる「少年を明るく育てる京都大会」というイベントは、繋がりづくりとして、非常に大きな意味を持っていると考えます。
これから私は、便利な社会を生きながらも、それ以上に目の前のリアルな人との会話に向き合い、全力で楽しみ、人と人との「輪」を大切にしていきます。
そして、リアルな繋がりを大切にする一人として、その輪を京都から広げていきます。
本日は、本当にありがとうございました。
2026年7月5日(日)
京都市立七条中学校 生徒会長