学校日記

人権講演会

公開日
2025/12/03
更新日
2025/12/03

学校の様子

 本日、人権講演会を行いました。講師として、ウクライナ出身の画家・アーティストのユリヤ・ボンダレンコさん、そして京都市出身の美術作家である平野早依子さんにご来校いただきました。お二人ともに芸術を専門とされていることもあり、「平和を大切にする心」というテーマで芸術と関わらせてお話いただきました。
 ユリヤ・ボンダレンコさんは、ロシアのウクライナ侵攻により日本に避難され、ご家族と離れて生活をされています。この状況から、「家族と過ごすことができるのは当たり前のことではなく、今の家族との時間を大切にしてほしい」と語られました。また、平野早依子さんは多数の展覧会への出品等の経歴を重ねられる中でユリヤ・ボンダレンコさんと出会い、二人展を開催したり教育機関で講演をしたりする等の活動をされています。
 そのようなお二人が表現される作品には、「相手に何ができるか、交流を願いながら社会に何ができるか、そのためにどのようなメッセージを届けるのか」という人と人の繋がりや人と社会の繋がりを大切にしたい思いが込められ、そのことをまるで宝物を抱いているかのように静かだけれども熱く深い表情で語られました。
 人は考えることや感じること、信じることがそれぞれに異なり、それは世界でたった一人の自分だけが持っていて良いことです。これを無理やりにでも他の人に押し付けることをしてしまうと、当然相手は抵抗します。なぜなら、自分の信条が侵されそうになるからです。その後は、争いしか道が無く、個人の尊厳が無残に奪われていくだけです。今の時代、「多様性」という言葉をよく耳にします。「人それぞれに異なることを認め合う」ということがこの言葉の本質だと考えますが、「人それぞれに異なる」という理解で止まってしまうと、人権の尊重には到底辿り着けません。今日の講演から、本校が大切にしている「対話」の重要性を人権尊重の視点で改めて感じ、これが本当の意味で多様性が守られ、人権が守られる方法の一つだと考えます。