憲法記念日
- 公開日
- 2015/05/01
- 更新日
- 2015/05/01
校長室より
憲法講話
平成27年5月1日
私たちの町「京都」は、これまでからみんなが協力して、人権問題の解決に向けて取り組んできました。その成果をさらに大きくするために、「一人一人が、互いに認め合い、つながりを持ち、支えあいながら、安心安全に、笑顔で楽しく暮らし、働き、学び、観光できる、優しさあふれる、おもてなしの町」、そんな「人権文化の息づく町・京都を作っていきましょう」と、京都市は今年度「新しい方針」を出しました。
今日は、その中で取り上げている数多くある重要課題の1つである「女性と男性が互いに人権を尊重し合える町づくり」についてお話ししたいと思います。少し難しい言葉でいうと「男女共同参画社会」を作っていこうということです。
先生も男性なので少し耳が痛いのですが、この問題は日本社会における、「男性の女性への見方」が根底にあると思います。
1つ目は、「男女役割分担」という考えです。「男は仕事、女は家庭」という固定的な考えです。男は仕事に専念し家では何もしなくても、妻による食事の用意ができている。子供の世話もしなくていい。「ごはん」「新聞」「風呂」とかの一言で全てやってくれる。この役割分担は、男性にとってすごく居心地がよく、当たり前のように行われてきました。でも、このように役割を決められた女性は居心地がいいのでしょうか?君たちのお家ではどうですか?
2つ目は、女性が男性より強くなる、偉くなることを快く思わない男性がまだまだ多い」という封建的な「男尊女卑」の考えです。何事においても男性が女性よりも上でなければ気にくわない、女性から意見を言われると内容ではなく、言われたことに対して怒ったり、生意気だと思ってしまう。政治の世界でも昔よりも増えつつありますが女性議員や大臣の少なさや、女性社長の少なさが先進国といわれる国々の中では目立ちます。世界各国の女性による収入や地位の差の度合いを数字化した「2012年、男女格差報告」を見ると、135か国中101位となっています。
3つ目は、「女性は男性と対等な地位にあるとは考えていない」ということ。だから、男性は女性のことを全く考えずに、上から目線で思ったことをすぐに言ったり行動に表してしまう。これがセクシャルハラスメント、セクハラの根底にあると考えられます。「君って可愛いから彼氏がいて当然だよね」「少食だね、体に似合わず」などの発言もセクハラですよ。
4つ目は、「女性は結婚して子供を産むことが一番幸せ」という男性の一方的な考え方。だから、悪気はないのですが「まだ、結婚しないのか」「結婚したら僕が守ってやる」などと言うのです。
さて、「日本国憲法」が施行されて5月3日で68年目を迎えます。第13条に「国民は、個人として尊重される。生命、自由、幸福追求については最大の尊重を必要とする」第14条では「すべて国民は法の下に平等であり、性別により社会的関係において差別されない」としています。でも現代社会では、まだまだ守られていないということが少しはわかってもらえたと思います。「男らしさ」「女らしさ」ってたくさんの考え方見方があります。それらを押し付けるのはやめて、その人の色々な生き方、考え方、個性を尊重していける社会を実現するためには、自分は何ができるだろうとみんなで考え行動していって欲しいと先生は思います。
北野中学校 校長 恒川 圭一