『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜
- 公開日
- 2020/04/11
- 更新日
- 2020/04/11
校長室から
「部活動でつけさせたい力」
春季大会の中止が正式に決定しました。新型コロナウイルスの感染が拡大しつづける中,仕方のない措置だとは思いますがやはり残念です。特に,秋の新人戦で3位に入った野球部や,1年生の頃からレギュラーとして活躍する選手の多いサッカー部とテニス部に対する期待は大きかったので,今回の中止の決定を受け入れるのは厳しかったです。
約1か月前,「選抜高校野球大会(春の甲子園大会)」の中止が決定したとき,選ばれていた学校の選手たちが,その報告を聞かされて涙している模様がTVで放映されていました。そのとき,『ひょっとしたら中学校の春の大会も同様に中止になるのではないか』と思ったのですが,果たしてその通りになりました。
高校球児たちは「夏の大会を目指してがんばる!」と言っていましたが,本校の生徒たちも同じように強い気持ちをもって今後の成り行きを見守り,体力づくりなどを中心に,個人で出来ることを考えて取り組んでほしいと思います。
3月5日以来,部活動がない中学校での生活を送っています。毎日が定期テスト前のような感覚で,放課後の仕事がはかどる一方で確実に物足りなさを感じています。というのも,私にとってもそうでしたが,“部活動指導は中学校の教職員の大きな役割のひとつ”と捉えて取り組んでいる者が多いからです。
部活動の指導は,昨今取り沙汰されている「働き方改革」の中でも特に注目されている部分です。中学校の教職員の超過勤務時間の多くを部活動指導が占めるからです。欧米はじめ諸外国の多くでは,学校は勉強だけを教えるところだという認識が当たり前です。教師は学習指導のプロであって,生活指導や部活動指導はしないと考えられており,日本の部活動が担っている活動は社会体育や習い事の中で行われています。
日本が貧しかった時代の学校給食や修学旅行,態度や言葉遣いなどの躾など,部活動と共に日本では学校がそれらを丸抱えしてきました。「学校の先生の言わはることは親の言うこととおんなじや! 先生に謝れっ!」私が教師になった頃には,まだこんなフレーズが聞かれました。教師反抗をした生徒に父親が実際に発した言葉です。
時代の変化と共に学校教育も変わってきました。教師の生徒丸抱えは,家庭からの絶対的信頼を得た半面,学校依存・教師依存をも生み出してしまいました。教師の働き過ぎは是正されなければなりませんが,一方で,部活動指導で大事にしてきたもの(それは技術指導以上に重視してきた挨拶や言葉遣いや道具を大事にする姿勢などの生活態度です)まで失わせてはならないと思います。
放課後の学校から部活動に励むの声や音がなくなってしまった今,改めてこれからの部活動の在り方や学校の在り方について考えてしまいます。
このテーマについては,今後も考え続けていきたいと思います。
※写真は,現在のキャプテンと副キャプテンの集合写真です。