『“てっぺん”獲りに行こうや!』〜Catch the top !〜
- 公開日
- 2020/03/19
- 更新日
- 2020/03/19
校長室から
「変化した生徒の姿が成果」
今から23年前,初めて校内研究を経験しました。それまで,「研究」というものとは無縁で教師をしていました。荒れる中学生を前にして,生徒指導を中心に目の前の課題に対処し対応する毎日を送っていたのですが,この時から「このような生徒に育てたい」という目ざす生徒像を設定し,それに向けて授業や取組を工夫・改善して実践するようにしました。一つの目標に向かって学校が一つになり,全教職員が集中的に取り組むので,生徒がみるみる変化していくのが分かりました。授業をはじめとした学校での教育活動全体が活性化していくのを実感でき,毎日ワクワクしながら実践を続けたのを思い出します。
当前のことですが,一人として同じ教職員は居ません。教職員がお互いの個性と能力を認め合い尊重し合うことによって,組織内にまとまりが生まれることも知りました。同時に,一人ひとりが其々の得意分野に全力を発揮することの大切さを学びました。時には仲間の技を見習ったりパクったりしながら実践することで,個人の知恵や技能が学校の財産となっていきました。やがて教職員がチームとなり,その一員であることに誇りを感じ,『この組織から抜けたくない』と思えるまでになりました。
全教職員で目標を定めて教育活動にあたるというのは,現実にはそう簡単ではありません。中学校には,「学年」という組織と「教科」という別のつながりがあります。一人ひとりが50分の授業をつくり,それに自信と責任をもっています。長く取り組んできたやり方を変えることに抵抗のある者や新しい取組に否定的な考え方の者もいるのです。それらを乗り越えて一つのチームになれたとき,化学変化が起こるように,学校が,生徒が,そして教職員が変わるのです。
昨年度,創立70周年,難聴学級開設50周年の節目を迎えるにあたって,本校に研究をもち込みました。以来,二条中学校は私がかつて経験した学校と同じような経過をたどりつつあります。生徒に「対話できる力」をつけるべく研究に取り組み,授業改善と各行事を有機的に繋げる営みを進めてきました。生徒に劇的な変化が現れ,教職員も授業改善を楽しみだしました。公開授業にも慣れ,今では参観者が少ないと,生徒も教職員も物足りなさを感じているようです。
先日卒業した生徒たちは,2年間で見違えるほどの発言力を身に着けました。高校へ進学して,他校から来た生徒と同じ教室で学ぶとき,自分たちの発言力と発信力を改めて自覚することになると思います。
研究は来年度も続けます。「生徒に目標とする力をつける」という目的を見失うことがなければ,教職員の指導力も向上し,学校が活性化し,保護者や地域の皆様から信頼され誇りとされる学校に育っていくと思います。目に見えにくいはずの教育の営みは生徒の変容という形でその成果が見えます。ご理解とご支援を宜しくお願いします。