学校日記

『“てっぺん”獲りに行こうや!』〜Catch the top !〜

公開日
2020/03/14
更新日
2020/03/14

校長室から

「熱と愛を…」
 例年に比べると参列者は少なく時間も短かったけれど,厳粛な中にも整然と執り行われた立派な卒業証書授与式でした。厳かな国歌と元気いっぱいの校歌の斉唱に始まり,卒業証書授与です。今年度は学級の代表生徒のみに授与します。1組の担任が一番の生徒の名前を呼びます。「ハイッ!」ハリのある大きく爽やかな声が講堂いっぱいに響き渡りました。単純な私はこの瞬間に胸が熱くなりました。臨時休校になる前の日,学年の先生はもちろん,私も呼名に対する返事の在り方と意味について,卒業生たちに語りました。生徒は,教職員の思いを受け止め,返事に思いを込めて返してくれました。次々と立派な返事が続きました。中には「自分が一番大きな声で返事をしよう!」と決意して臨んだ生徒がいたようにも思います。
 卒業生が一番に気持ちを込める合唱がなかったので涙は少なかったですが,それでも十分に感動的でした。式辞の冒頭,「卒業証書授与が代表生徒のみになるなど規模は縮小しますが,この場にいるみなさんで心のこもった式にしたいと思います。ご協力をお願いします。」と述べました。その通り,列席者の皆様方の思いがこもった厳粛な中にもぬくもりのある式が挙行できたと思います。この経験を通して,卒業生たちは確実にまたひとつ成長してくれました。生徒たちにとっては人生の一つの大きな節目ですから,挙行できて本当によかったです。
 これまで40回近い卒業証書授与式をみてきました。担任として,教頭として,そして校長として,それぞれ異なる立場から参加してきました。そうそう,指導主事をしているときに上の息子の卒業式があって,保護者として参加したことがありました。二人の息子の入学式や卒業式にただ一度だけ参加できた貴重な思い出です。
 そんな中で,最も強く印象に残っているのが,教師になって初めての卒業式です。私は2年の担当だったのですが,ひとつ上の学年の卒業式にえらく感動しました。当時はどこの中学校もそうだったのですが,私が赴任したその学校も結構荒れていました。血気盛んな当時の私は,赴任当時から3年の生徒たちとよくやりあいもしました。2学期になり体育大会の取組が始まりました,当時は学年を超えたブロック毎に応援団があり,そのリーダーになかなかの強者たちが立候補してきます。なんと,彼らをまとめ指導する役割を担わされました。これはマジで厳しかったです(笑)。そんな生徒たちが,涙を流しながら合唱をし,反抗をしまくった先生らに感謝の言葉を述べて卒業していく様子を見たとき,中学校教育の素晴らしさを強く感じたのでした。
 二条中学校の令和元年度第71回卒業生たちは,いったい何を学んで次のステージへと巣立って行ってくれたのでしょうか。教室で学ぶ勉強のほかに,親や地域の方や教職員のほとばしる“熱”と深い“愛”とを学んでくれていることを願ってやみません。
「みんな,ご卒業おめでとう。これからも頑張るんやで!」