学校日記

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

公開日
2020/02/13
更新日
2020/02/13

校長室から

「最高齢のライオン」
 昨日くらいから私立高校の合格発表が始まりました。この発表をもって進路を決定する人も出てきます。近年、複数回受験できる高校が増えてきました。本校でも同じ学校を2度受験する生徒は少なくありません。チャレンジの機会が多いのはよいのですが、負担過重にならないよう願います。
 さて、京都市動物園にナイルという年をとったライオンが居る(居た)ことを御存じでしょうか。昨年度、今の2年生が秋の校外学習で美術館と動物園を訪れたとき、あまりに天気が良かったので私も午後から動物園を訪れてみました。そして、その時初めてその存在を知りました。
 我が子が小さかった頃、何度も動物園に連れて行きました。子どもたちは名物のキリンやゴリラ以上に“百獣の王”であるライオンが好きで、その前から動こうとしませんでした。それから20年以上を経て、『あのライオンがまだ生きていた!』というのが第一印象でした。ナイルと名付けられていたということも改めて知りました。
 檻の中のナイルは、記憶の中にあるかつての姿とは全く違っていました。痩せて鬣(たてがみ)も小さくなっていました。手足と頭ばかりが大きく感じられました。ほとんど寝たきりで、時折立って遠くを見つめ、百獣の王らしく雄たけびを上げるのですが、その声にもう迫力はありません。しかし、その姿にはなぜか“魅かれるもの”があり、随分長くその場から離れられなかったのを覚えています。
 そのナイルが先月31日に息をひきとったそうです。京都市動物園ニュースによれば、早朝、独りで静かに逝ったようです。野生のライオンの寿命は大体10年で、動物園などで飼育された場合には20歳くらいまでは生きるそうです。ナイルは、今年の3月に26歳の誕生日を迎える前に息をひきとりましたが、それでも国内最高齢のライオンだったということです。この老ライオンにはファンが多く、毎日のように彼を訪ねる人も少なくなかったようです。現在は、彼の檻の前に献花台が設けられ、連日多くの人が花を手向けているそうです。
 私の教え子にナイルのファンが居ます。二人の子どもを育てる彼女は、しんどくなるとナイルを訪ねてはエネルギーをもらっていたと言います。昨日、その彼女からナイルの死を聞かされました。
 彼女は、自分が撮ったナイルの姿にコメントを添えて「絵本」のようなものを作成してもってきました。暫くの間、ナイルのことを知っている2年生の廊下に置いておきます。 この「絵本」を手にとって、「死」について、そして「生きる」ということについて、友達どうして語り合ってみてほしいと思います。
「絵本」の最後のページには「みんな、ありがとう」というナイルの言葉があり、作者の「ナイル、本当にありがとう」という言葉で結ばれています。
※写真は、京都市動物園のHPからとりました。