『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top ! 〜
- 公開日
- 2019/08/10
- 更新日
- 2019/08/10
校長室から
「明るく積極的に」
4日の夜中と言えばよいのか、正確には5日の早朝、TVに釘付けになったのは私だけではなかったと思います。昨年度のプロテストに合格し、今年度から女子プロゴルファーとして活躍中の渋野日向子選手が全英女子オープンで優勝を果たしました。
スタート直後に4パットのダブルボギーを叩いて優勝争いから一旦は後退したものの、得意のバックナインに入ってからは強気のパットが入りだして再びトップ争いに加わります。17番ホールを終わった時点でアメリカのリゼット・サラス選手と17アンダーで並び、事実上の一騎打ちになりました。18番の最終ホール、先を行くサラス選手が4メートルのバーディーチャンスに着けました。『これは入れてくるだろうな』と思いましたが,解説者の樋口久子さんが「分かりませんよ。相当のプレッシャーがかかりますから」と仰った次の瞬間、何とその通りバーディーパットを外してパー。サラス選手は17アンダーでホールアウトしました。この時、『これは渋野の流れになっているんじゃないかな』と思いました。
最終組の渋野選手はピンから6メートルのバーディーチャンスに着けました。難しい下りのパットです。入れれば優勝、外してパーならばプレーオフ、返しのパットも外せば2位という厳しい局面です。さあ、どうするか。多くの人たちが固唾をのんで渋野のパッティングに注目しました。彼女の持ち味は“強気”。ここでも強気のパットを放ちました。緩いカーブを描きながらカップを目指したボールは、カップの向こうの壁に当たって見事にカップイン。もしカップを外れていたら、かなりオーバーしてボギーになっていたかもしれない、そんな強いパットでした。
優勝インタビューでこの点を聞かれた彼女が「入れるか3パット(ボギー)だと思って強めに行きました。」と答えている通りの素晴らしい攻めのゴルフでした。その時、日本時間は午前3時過ぎ。私も思わずTVの前でガッツポーズをしました。
もう一つ忘れられないのが12番の短いパー4です。ほとんどの選手は2つの池の間にあるフェアウェイまでアイアンで運んで第2打でバーディーチャンスを目指します。ところが渋野はドライバーを持っていました。「自信がありました!」後からそう答えている彼女は、迷いなくドライバーを振り抜きます。何とぎりぎり遠い方の池を越えて見事に1打でグリーンにオンしました。ここで楽々のバーディーを奪ったことが大きな勝因だったと思います。
「私はプロなんだから、観ている人に楽しんでもらわないと…」そう言い放つ彼女が、どんな時も笑顔を絶やさないこと、しんどい時に強気で攻めること、これらはゴルフに限らずすべてのスポーツ、いいえ、人々の人生そのものに共通する教訓のように思います。 明るく積極的な生き方をしていれば、人生を切り拓いていけるということを若干20歳の若者から改めて教えてもらいました。