学校日記

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top !〜

公開日
2019/05/23
更新日
2019/05/23

校長室から

「私たちにできること」
 「愛の反対は、憎しみではなくて無関心です。」マザー・テレサの有名な言葉です。テレサは、インドのカルカッタで、放っておけば誰からも見放され独りで死んでいくような人々を救済する活動を始めます。彼女のこの活動は、後進の修道女たちによって全世界に広まります。彼女はこの活動を始めたことが認められて1979年にノーベル平和賞を受賞しましたが、テレサは授賞式にも特別な正装はせず、普段と同じく白い木綿のサリーと革製のサンダルという身なりで出席しました。授賞式でのスピーチは有名です。
「私は皆さんが考えておられるようなノーベル平和賞の受賞者には値しません。でも、誰からも見捨てられ、愛に飢え、死に瀕している世界の最も貧しい人びとにかわって賞を受けました。私には受賞の晩餐会は必要ありません。どうか、その費用を貧しい人たちのためにお使いください。私に与えられるのは祈りの場だけしかないのですから。」
 マザー・テレサが授賞式後、マスコミのインタビューに答えたときのやり取りを以下に紹介します。私は初めて知ったとき深く考えさせられたのですが、案外知られていません。
○記 者:「世界平和のために、私達に出来ることを教えてください。」
○テレサ:「家に帰って、家族を大切にしてあげてください。」
 修学旅行で平和セレモニーを行いました。それに向けて、学校で何度も練習も行いました。『こんなことをして、いったい、なんになるの!?』生徒の中にはそう思っていた人が居たかもしれません。また、『こんなことで、世界が平和になる訳がない!』と考えていた人が居てもおかしくはないと思います。平和セレモニーの練習を繰り返す様子を見ていて、先ほど紹介した記者とマザー・テレサの会話を思い出しました。
 当初、テレサは『こんなところにいつまでも居てつまらないインタビューをしていないで、早く家に帰って家族と関わってあげなさい』と、記者に皮肉を込めて答えたのではないかとも思っていました。しかし、後になって考えが変化しました。『大それたことを考える必要はありません。あなたはなたが出来ることを精一杯やればよいのです。それがきっと世界の平和という大きなものへ繋がっていきますよ。』そんな純粋なメッセージだったと思うようになったのです。
 私たちは大統領でも総理大臣でもありません。その言動で大きく世の中に影響力を与えられるような人ではないですが、それでもできることはあると思うのです。
 平和セレモニーを真剣に行うこと、それに心を込めることは、国の首脳が世界平和について会談することに比べればちっぽけです。でも、多くの国の名もない人々がこのような取組を繰り返すことが世界に平和をもたらす第一歩だと思うのです。どんな時、どんな場面でも自分たちにできることに心を込めて一生懸命やりたいものです。