学校日記

憲法記念日に寄せて

公開日
2010/05/10
更新日
2010/05/10

校長室から

 本日の朝会で子どもたちに話したことをお伝えします。
 今年のゴールデンウィークは,よいお天気が続きましたね。みなさんはどのように過ごしたのでしょう。そのゴールデンウィークが始まる5月3日は何の日でしたか。
 そう,「けんぽう記念日」ですね。「けんぽう」とは何でしょうか。何だか難しい言葉です。「けんぽう」を漢字で書くと「憲法」になります。この『憲』と『法』の二文字,どちらにも同じ意味があることは昨年にお話しました。覚えていますか。そうです。どちらの漢字にも『きまり』という意味があるのです。つまり,「憲法」とは「きまりのなかのきまり」ということになります。「憲法」は日本という国の「かたち」を決める『きまり』です。国の大きなもと,土台や基礎をかたちづくる『きまり』なのです。
 考えてみると,私たちの身のまわりには,たくさんのきまりがありますね。社会や地域,家庭,それからもちろん学校にも,さまざまなきまりがあることが分かるでしょう。教室の前に掲示してある「学級のめあて」もそうですよ。すべてのきまりは,この「憲法」という大きなもとにそって決められています。ですから,その国がどんな国になろうとしているかは,この「憲法」で決まることになります。どれだけ大切なものか分かってもらえると思います。

 この「憲法」の前文(本文の前に書いてある,全体的な考え方について述べた文章)の最初の部分を分かりやすく書くとこうなります。
「国民が,みんなで一つの場所に集まって話し合うことは難しい。そうでしょう。だってこれだけたくさんの人がいるのだから。だから,私たち国民は,決められたやり方で「代表になる人・代わりをしてくれる人」を選び,その人たちに「国会」という場でよく話し合ってもらうことにしました。どうすればもっとくらしやすくなるのか,どうすれば私たちの未来が明るいものとなるか,じっくり話し合ってもらうのです。また,私たちが,同じような願いをもつ他の国の人々と,心を寄せてしっかり話し合い,力を合わせるならば,世界から争いごとや戦争はなくなるでしょう。私たちは,そのようにかたく誓って,そうしていく覚悟を決めたのです。」

 「憲法」をもとに決めた,さまざまなきまりには「こんな国にしたい。」「世の中みんなでこんなくらしをしたい。」というたくさんの人々の願いがこめられています。だからこそ,話し合うことを大切にしているのです。「人と人,あるいは国と国がもめた時,何か問題が起こった時には,けんかをしたり暴力をふるったりせずに,きちんと話し合いましょう。」という考え方なのです。
 今,みなさんは一生懸命に校長先生の話を聴いてくれています。話を聴くことは,話し合いをするためにとても大切なことです。みんなが話し合って,きまりをつくり,それを守っていくことによって,くらしやすい社会をつくっていきましょう。みなさんは,まず学級の中で,そして学校の中で,友だちや先生と力を合わせて実行していきます。この後も,教室で話し合ってみてくださいね。