洗たく板で洗たくをする学習の意味は…
- 公開日
- 2010/02/18
- 更新日
- 2010/02/18
校長室から
先日,地域女性会の皆さんのご協力を得て,3年生の子どもたちが,洗たく板を使っての洗たくをしました。この学習では,どうしても「昔の人は大変だったなあ。」という感想が多くなりますが,そうすると「昔は不便だった。今でよかったよなあ。」ということで終わってしまいます。これでは学んだことになりません。
ここでは,昔の人がこうした道具を実に巧みに使っていたことを学習します。よく見れば,道具そのものにも工夫があります。板の波型の刻みの部分には,せっけん液がたまるようになっています。また,何より,それを使う時にはうまく使うためのコツがあるわけです。
そうした知恵や工夫を学ぶには,道具だけを並べておいても駄目ですね。実際にその道具を鮮やかに使いこなす「人」がいなければなりません。その大切な役を地域女性会の皆さんがやって下さっている訳です。私が写真を撮っている時にも,地域の方が「洗たくをする前の衣類は先に水につけておいて,あとで汚れを落としやすくするのですよ。」とみんなにアドバイスをしておられました。こうした知恵や工夫を「道具と人とのかかわり」を通して学ぶのです。そうすれば,その道具を使っていたころの人々のくらしが,少しずつ見えてきます。
「どんな時代も,人々は道具を工夫し,知恵を働かせてそれを使う。そうして,よりよいくらしをめざして懸命に努力している。」
こうしたことを子どもたちは熱い共感をもって学ぶのです。
社会科の学習では,「人の生き方」も大切にするのです。