授業参観と学級懇談会
- 公開日
- 2011/04/21
- 更新日
- 2011/04/21
校長室から
本日の授業参観と学級懇談会,大変ご苦労様でした。子どもたちは,お家の人にいいところを見せようと,一生懸命に授業に取り組んでいたのではないでしょうか。
学級懇談会の前に,校内放送によって校長からお話をさせて頂きました。その内容を載せておきます。
皆さん,今日の授業の様子はいかがだったでしょうか。子どもたちが生き生きと学ぶ姿をご覧頂けたでしょうか。子ども一人一人がすすんで学び,心から「わかった!」と言えるような授業を工夫して創っていくこと,学校教育においては,このことが最も大切だと考えています。こうして毎日続く授業が,子どもたちにとって「わかる楽しさ」に満ちた授業になるように,私たち教職員は,お互いに切磋琢磨し,これからもずっと,努力していきたいと思っています。
さて,こうして,元気に学校生活を送る,京都の,下鳥羽の子どもたちを見ていると,改めて,東日本大震災の被災地で,今なお厳しいくらしの中にある,東北の子どもたちのことを想わずにはいられません。
今回の未曾有の大災害によって,東北地方では,万を超える数の尊い命が奪われ,家や学校・職場など,生活の土台から崩壊させられた地域が,海岸沿いにいくつも連なっています。本当に痛ましいことです。
助かった人々は,子ども大人も,若者もお年寄りも,心に深く刻まれた悲しみや苦しみを抱えて生きておられます,そして,それでも何とか,前を向いて少しずつ歩もうとされているのです。
今,この状況で,「がんばろう!」という言葉をかけることは,果たしてよいことなのかどうかと,考えている方もおられるでしょう。人として,そこに微妙な心の揺れがあります。弱い立場の人々の心に思いを寄せることができる,他人のことを我がこととしてとらえられるのは,心の内で「自分がもしそうならば…」と想像できる時です。子どもたちに思いやりの心を育てるためには,確かな想像力を培うことができなければならないのでしょう。「思いやりの心を持ちなさい。」と,子どもを諭すだけでは,それはできないことなのです。想像できるだけの力をつけなければならない。
このように考えると,学校・家庭・地域,私たちが協同してあたる「下鳥羽の子育て」には,被災地の人々の生き方から学ぶことが多いのに気づかされます。
○「非常時にどう行動すればよいか」を日常からくり返し学んでいたので,自らの生命を守ることができた子どもが多くいます。
○「最後は,状況を見て自分自身で判断すること」まで教えられていたので,ぎりぎりのところを自らの決断で助かった子どももいます。
○「地域のみんなのために自分のできることをしよう。」と,まわりの人から伝えられてきたので,避難所でのボランティアを一生懸命にする子どもがいます。
○何よりも,自分のもつ「生きる力」そのものを振りしぼって、健気に生きようとしている子どもたちがたくさんいます。
私たち教育にかかわる者は「生きる力」という言葉をよく口にしてきましたが,この震災によって,その意味を改めて教えられたような気がしています。困難な状況を生きぬこうとしている子どもたちが,どんな力をどのようにして培ってきたのか。今こそ,私たちは学ばねばならないと思うのです。
今年度も引き続き,本校では,学校教育目標を「自らすすんで学びあう子を育む」〜やさしい心・たくましい体・たしかな考え〜 としています。
まず自分から,しかし自分一人だけではなく,友だちと支え合いながら,学びを深めていく子どもに育ってほしい。そして「やさしい心・たくましい体・たしかな考え」という言葉に象徴されるような,いわゆる「知・徳・体」「生きる力」をしっかりと身につけてほしい。心からこのように願って,私たちは学校のあらゆる取組を進めます。
保護者の皆さん,どうかご支援とご協力をよろしくお願いします。そして,当然のことではありますが,子どもは学校だけで育つものではありません。「生きる力」の中には,家庭教育や地域教育によって,初めて培われる力も多くあります。
その意味では,家庭は家庭の責任をしっかりともって頂きたいのです。学校としてしなければならないことは,学校が責任をもって取り組みます。同時に,家庭でも取り組んでもらわねばならないことがあります。「早ね・早おき・朝ごはん」など,基本的な生活習慣を身に付けさせて頂くことなどは,その代表的な例でしょう。
例えば,子どもたちが「気持ちのよい挨拶を交わすこと」ができるかどうかは,家庭と学校とどちらにも責任があることです。一緒に協力しながら,根気強く教えていかなければなりません。地域の皆さんのお力も借りなければならないでしょう。
今,放任や甘やかしでは,子どもが育ちません。
私たちは,自信がないことや上手くいかないことがあっても,情報を交換しながら,相談しながら,協力して手だてを考え,共に子育てにあたろうではありませんか。
この後の学級懇談会では,各担任から,学級づくりについて,より具体的なお話をさせて頂きます。どうかよろしくお願い致します。