研究授業で学ぶこと
- 公開日
- 2015/09/19
- 更新日
- 2015/09/19
校長室から
授業の目的は,子どもが学力をつけ生きる力の素地を育てることです。
よい授業というのは,子どもが活躍し,自ら学習を習得し活用しようとする展開になっている授業です。
そんな授業を目標としていますが,その視点が子どもよりも先生の方へ寄り過ぎてしまうと,主役が先生になってしまい,子どもは受け身になり学ぶ機会と場を失っていきます。よくあるのが知識の注入ばかりの授業。めあてのない授業。かといって子どもの好きなようにさせると,集団で学習しているクラスの中では,学習のめあて,展開,まとめまで進めることは,発達段階から言って無理があります。
小学校は,中学校や高校へ行ったときに,学習する力をつけるための基礎づくりを先生と一緒に行い,やがて先生の手から離れていっても自分で目標に効果的に向かえる心情と力を育てます。そのために,小学校ではたくさんの「手本」と「子どもの達成感」と「ほめ言葉」が必要なのですが,それらは適時適所で使わないと効果が薄いです。
教師にとっては授業は日々のことですが,どんなめあてを子どもと共有し,それを板書するか。どのタイミングで資料を子どもたちに提示するか。どんな言葉が子どもに響くか。どのように授業をまとめるか。その効果を図り,私たちの技量を高める研修が研究授業です。今は,どの子にも合う授業のユニバーサルデザインが求められています。
同じ授業は二度とありません。学級の子どもによっても授業が変化していきます。研究授業の資料はつかえても流れをそのまま別の学級に持っていくわけにはいきません。
研究授業で教師が学ぶのは二つあると思います。
一つは授業の構成面で,めあて・展開(はじめ・中・終わり)・発問・板書・まとめと評価で,ほとんどの授業はそうした構成で行われているので,うまく構成された授業だったかどうかということです。
もう一つは,教師自身が教室で試される人間力・教師力を学ぶことです。授業は生き物ですから,一つとして同じ展開はありません。研究授業では,日頃の学級経営まで見られます。研究授業の授業者はまさに真剣勝負をその授業にかけています。その授業者が,教材から作った指導案をもとに授業を展開します。時と場と場合を予想してそれに応じた授業者の言動から教育を学びます。だから教師同士の学び合いです。
この日の研究授業では,総合教育センターから近藤指導主事に来ていただき,道徳授業の在り方,今日の授業のこと,授業の進め方,そして,道徳の意義など,私たちが学ぶべき不易と流行をわかりやすく教えていただきました。
ちなみに,指導主事の話では,今日の授業者の授業構成は体験道徳を取り入れた最先端の授業だったと評価してくれました。子どもたちもよく学んでいたと褒めておられました。