学校日記

言葉の力

公開日
2011/09/15
更新日
2011/09/15

1年

前回の道徳の時間のことです。「家で家族のために何か役立つことをしていますか。」という質問に対して「洗濯物をたたんでいます。」「お買い物をします。」「ゴミ出しをしています。」と家庭でしていることを次々に子どもたちは発表しました。その中で,「お父さんとお母さんが夫婦げんかしはってん。」と一人の子が話し始めました。「それで,手紙を書いてん。」「手紙にはなんて書いたの。」「『心細いし,やめて』って書いたら,お母さん,泣かはってん。」それで,夫婦げんかはおさまったそうです。
 国語「ゆうだち」のお話で,ウサギの子とタヌキの子は夕立に遭い頭をたたきつけるような雷の中,木の下でしばしの時を共に過ごします。前日けんかをしていた二匹は,口こそ利かないものの,いつのまにかぴったり寄り添っていました。そのときの「こわいしさみしいし,はやくおうちに帰りたい」ような二匹の心情を表現するのに『心細い』という言葉を勉強しました。その言葉を思い起こし,前述の子どもは手紙を書いたのです。言葉のもつ力がご夫婦の気持ちを揺り動かしたのです。「けんかやめて」の言葉では,涙されることはなかったかもしれません。自分の気持ちを適切に表現できる言葉をもつことは,とても大切なことです。言葉が思考をさらに高めるとともに,琴線に触れることで人の気持ちを動かします。適切な言葉を適切な時期に一つずつ増やしていきたいです。