学校日記

平成21年度 研究の概要

公開日
2009/10/09
更新日
2009/10/08

研究の概要

平成20年度                   京都市立修学院第二小学校
研究主題 確かに読み ゆたかに表現する
—「つけたい力」から始まる国語学習—

目指す子ども像
育成部会・・・できごとや経験したことがらを話し,文として表現する子
低学年部会・・・書かれていることの大体をとらえ,自分のおもいを生き生きと表現する       子
中学年部会・・・内容の中心を確かにとらえて文章を読み,相手や目的に応じて自分の        おもいを工夫して表現する子
高学年部会・・・ことばを大切にして,文章の内容を確かにとらえ,自分のおも
        いを効果的に表現する子
    
1.主題設定の理由
 本校の児童は人懐こくて明るく,学校行事や課外活動に積極的に取り組むことができる。行事を企画したりパトロールを行ったりする地域・PTAの人達に見守られながら,子どもたちは素直に元気よく過ごしている。学習面でも,興味をもったことや目新しいことには,意欲的に取り組むことができる。その反面,人前できちんと話をしたり友達と意見を交流したりすることが十分できず,学習内容の習熟や定着に時間がかかるという課題もある。
そのため14年度から「進んで学習に取り組み,自分の思いや考えを表現できる子ども」という主題のもとに研究し,15年度から4年間は教科を算数科にしぼり「算数科における基礎基本の確かな定着を目指して」取り組んできた。その結果,授業改善も進み子どもたちも主体的に学習に取り組み「まじわる(集団解決)」場面でも意見交流ができ,基礎的な学力の伸びも見られるようになってきた。
しかしながら,表現力の弱さは依然としてあり「コミュニケーション能力の不足」「語彙量の少なさ」「表現の稚拙さ」があるので,昨年度から研究教科を国語科にした。表現するための基礎・基本の国語力としてまず「読解力」を伸ばしていこうと「たしかに読む,ゆたかに読む」という研究主題を設定した。書かれていることを正しく読み取ること(たしかに読む),また正しく読み取るに留まらず,自分の思いや考えをもつことやそれを表現すること(ゆたかに読む)の二点を目指して主題を設定した。しかし,具体的イメージを共有する場を十分もてなかったという反省もあり,授業研究の場で「確かに読む」と「ゆたかに読む」の具体的な姿を探りながら今年度も研究を進めていくことになった。「たしかに読む」は「叙述内容を確実に読み取る」という意味で「確かに」と漢字交じりに変え,「ゆたかに読む」は「想像を広げ,思いを深めて読む」「言葉からイメージを広げて読む」「自分の思いや考えや生き方を重ねて読む」などいろいろな意味を含むということで「ゆたかに読む」のままとした。また,「つけたい力を見据えること」や「ねらいをもつこと」の大切さも確認でき,つけたい力を明確にして主体的な学びを引き出すために,単元構想図を作成し学習の入り口・出口と過程を児童にも示していくことにした。更に読み取ったことを表現する手立ての一つである記述力をつけていくことも考えた。
以上のようなことから,本年度の研究主題を「確かに読む ゆたかに読む −『つけたい力』から始まる国語学習− 」と設定した。
2.研究仮説
 「つけたい力」から年間指導計画や単元構想を立てることで,毎時間の授業のねらいが明確になり,児童の確かに読む力やゆたかに読む力を育てることができるのではないか。授業の中で,児童が表現力を生かして交流する活動を積み重ねることで,さらに読む力が伸びるのではないか。(学び合う学習集団)
3.研究の進め方
 (1)授業研究に関して
    ○ 研究発表会前に全員が研究授業を行う。(全体会授業7回・部会授業
     6回)
    ○ 事前と事後の研究会を行う。
    ○ 全体会の授業では,発問・挙手人数・応答・時間配分の記録や写真
     撮影など研究委員で役割分担して,事後の話し合いに生かしていく。
    ○ 事後研究会では話し合いの視点を決めて行う。
    ○ 全体会授業の時には,学年の取組(児童の実態や成果と課題も含
     む)を発表して学年提案の文書も出す。
    ○ 単元構想図を作成して教室に掲示して,児童にも示す。
    ○ 単元終了後に授業者省察(単元構想・研究主題との関連・実践から
     の省察)
    ○ 国語科の基本単元で「つけたい力」の表を作成し,昨年度作成した
     指導計画に生かしていく。
 (2)児童の実態分析に関して
    ○ 児童の意識調査としてアンケートを実施して分析を行う。
    ○ 全国学力・学習状況調査の集計結果を分析し,本校児童の課題と今
     後の取組について共通理解していく。(6月と11月)
    ○ 京都市学力定着調査の集計結果を分析し,本校児童の課題と今後の
     取組について共通理解していく。(5月と9月)
 (3)言語文化活動に関して
    ○ 国語部の取組
    ・ 文集「修二の子」を年2回発行し,他学年の作文も読み自分の表現活
     動に生かしていく。
    ・ 年2回全校一斉読書を行い,全員の感想文を廊下の掲示板に貼り出し
     て交流する。
    ・ 「言葉の広場(低学年・高学年の二ヶ所)」で言語の学習に役立つ掲
     示をして,言葉の面白さ等に気付かせる。・・・二ヶ月に一回貼りか
     える。
    ・ たてわり集会の中で二ヶ月に一回ぐらいスピーチ集会を実施して,各
     学年の児童が全校児童の前で感動体験を発表したり作文を読んだりす
     る。
    ・ 「はりのある声作りのための発音発声練習」の研修会を実施して、
      日々の授業に生かしていく。
    ○ 図書部や研究委員会の取組
    ・ 年2回の読書週間の取組以外にも,読書ノートや左京図書館の貸出し
     を活用し,読書習慣の育成を目指す。
    ・ 教室や廊下などで本の紹介コーナーを設置し,多様な読書を促してい
     く。
    ・ 「詩の広場」で一ヶ月に一つ以上詩を紹介していく。
 (4)日常的な取組に関して 
    ○ 朝のスキルタイムで月・火・木・金曜日は,言語学習・読書・表現学
     習に取り組んでいく。
    ○ 朝や帰りの会で,早口言葉やことわざの紹介をしたり,スピーチタイ
     ムを設けたり,百人一首や詩の朗読をしたりして,口形を意識しては
     りのある声作りをしていく。
    ○ ひらがなや漢字のプリント・音読練習・日記・授業で分かったことの
     まとめ等の家庭学習を課すると共に,毎日点検をして忘れた児童への
     指導を徹底する。
    ○ 毎週水曜日の「ふれあい学びの日」・長期休業中の「ふれあい学びの
     週間」・月一回の「土曜学習」等を計画的に実施し,算数学習と共に
     国語学習を行い,学習内容の習熟と定着を図っていく。
    ○ 国語学習だけでなく他教科でも「書く学習」や「発表する学習」を
     意図的・計画的に進めていく。
4.本年度の研修計画
4月   研究の進め方  提案授業
    5月   理論研修
    6月   育成学級全体授業研究会  全国学力・学習状況調査の分析
    7月   1年全体授業研究会  3年部会授業研究会
    8月   理論研修   
    9月   6年部会授業研究会  2年全体授業研究会
         1年部会授業研究会  5年全体授業研究会
    10月  3年全体授業研究会
    11月  児童アンケート実施  2年部会授業研究会
         6年全体授業研究会  学力・学習状況調査分析研修
    12月  5年部会授業研究会  4年部会授業研究会
    1月   4年全体授業研究会
    2月   研究のまとめ
    3月   総括