ルールは誰のため?
- 公開日
- 2021/05/06
- 更新日
- 2021/05/06
校長室から
毎年5月3日の憲法記念日を含む5月1日から7日までの1週間を「憲法週間」とし,憲法や法律について考える機会が設けられています。しかしながら,憲法の話となると近寄りがたく感じますし,法律となると堅苦しくなり,ルールとなると…,どれも積極的に楽しんで話題にしたいテーマではないかもしれません。だからこその「憲法週間」なのでしょう。
学校には様々なルールがあります。朝8時から8時30分の間に登校することから始まって,35分には最初のチャイムがなります。実はチャイムは,ルールではなくチャイムがなると「どうするのか」がルールになります。最初のチャイムは「朝学習を始めましょう」というルールを知らせるものです。「学校のルールなんて,めんどくさい」,「ルールなんていらない」と思うことがあるかもしれませんが,もしルールがなかったらどうなるでしょうか。チャイムがなっても朝学習が始まらないし,教室に誰もいないかもしれません。いやいや,ルールがないと自分で授業を受ける時間を決めることができるから,便利だと思うかもしれません。でも,授業をいつするのかといったルールさえもないのですから,先生の都合次第になってしまいます。これでは,学校で一番大切な「学ぶ」ことさえできなくなってしまいます。
逆に,ルールだらけの学校になってしまったら…,学校は何があっても8時から8時30分の間しか登校できなくなり,8時30分と同時に校門が閉まり,学習の時間も内容もすべてルール通りになり,学校は「学ぶ」ところではなく,ルールを守るところになってしまいます。
ルールはないと困りますが,ありすぎるのも困ります。ルールは守ることが目的ではなく,ルールを守ることで多くの人が安心して生活を送るようにすることが目的です。ルールを守ることは,自分の生活を守ることであり,周りの人の生活も守ることになります。私たちの暮らしは,ルールによって守られているのです。そう思うと,学校のルールは,自分たちの「学び」を守るためのものであることがわかると思います。
一方,最近よく耳にする「ブラック校則」は,ルールを守ることが目的であったり,ルールの目的がわからなかったりと,定められた校則(ルール)によって自分たちの「学び」が守られていること,安心で豊かな学校生活を築き合っていることを感じられないことが問題なのだと思います。一人一人が自分たちの「学び」を主体的に捉えることで,ルールの目的や役割を理解することができ,「ルールを守る」という一面的な理解ではなく,「学び」を深めるための目的をもったお互いの行動こそが,ルール本来の姿であることがわかると思います。
では,最後に質問です「ルールは誰のため?」,岩倉北小学校のルールは,一人一人の豊かな学びのためにあります。
校 長 三浦 清孝