学校日記

校長室の窓から〜ありがとうの大切さ〜

公開日
2015/06/02
更新日
2015/06/02

学校の様子

5月の朝会では、憲法記念日のことを紹介し,子どもたちの意見を聞きながら、ありがとうの大切さの話をしました。
「幸せ」とは何なのでしょう。
昨年度、豊園学区の少年補導の皆さんのご紹介でメイク・ア・ウイッシュの大野寿子さんが、洛央小学校でお話してくださいましたメイク・ア・ウイッシュの皆さんは、重い病気と闘う子どもたちの夢を叶えるため、全力で活動されています。その中で美緒さんという女の子のお話を紹介します。
「自分の絵本を出版したい」という夢を叶えた美緒さん。『いちばん大切なもの』という絵本を画家の金さんといっしょにつくりあげました。
物語を考えたのは、美緒さんです。
病院で一人きりの夜のベッドの中で、何度も想像し、何度も考え、思い描いて生まれた美緒さんの作品です。
美緒さんは、『いちばん大切なもの』が完成したら、同じように病気と闘う子どもたちにこの絵本をプレゼントすることに決めていました。そして、こんな素敵な詩を「しおり」に綴ってくれました。
つらいのは君、一人だけじゃないよ
みんな一緒にがんばっていこうよ
手をつないで
さあ、みんなで健康そだてよう
絵本の完成の前日、美緒さんは天国に旅立ちました。このメッセージのように「つらいのは一人だけじゃないよ。」と、美緒さんは、何度も自分自身に言い聞かせていたのではないでしょうか。突然、病気にかかって、治療を受けてつらい

思いをいっぱいしたはずなのに、自分以外の人たちのことを、最後まで考えていた美緒さん。

さらに、大野寿子さんの本に、
だれかと手と手をつなぐ。
すると、人はあたたかな気持ちになります。
そして、たったそれだけで、大きな力が生まれます。
人は忘れそうになります。
そんなとき、どうかこの女の子のお話を思い出してみて。
そうすれば、君はきっと、
みんなにやさしくなれるはずだから
    「主人公はいつも君」から
と書かれています。
この力強いメッセージは、私たちに、人を大切におもう心が、「幸せ」の真実の姿だと教えてくれています。これが人権を守るということです。
学級の中で困っている人がいる時も同じです。周囲の人がよく理解して協力し、声をかけて、手と手をつなぐことができれば、困りを小さくできます。このことが基本的人権を尊重したことになるのです。
この話をしたあと、5年生の女の子が「ありがとうって感じることができる心をもちたい。」という感想を発表してくれました。そうですね。ありがとうは、心で感じるものなのですね。改めて子どもたちの心の美しさに触れたように思いました。校長 森 江里子