学校日記

校長室の窓から「高きを仰ぐ」

公開日
2014/09/30
更新日
2014/09/30

学校の様子

 感情豊かで、いつも明るく夢見る力を失わない少女、アン・シャーリー。世界中で愛された「赤毛のアン」は、二〇〇八年に生誕百年を迎えました。日本での生みの親は,翻訳家でもある村岡花子さんです。その村岡花子さんの素敵なエッセイがあります。

愛誦の詩
私の大好きな詩の一つをお伝えいたしましょう。
私はこの詩が好きでたまらないのです。この詩を口ずさむと、自分のその折々の姿が手にとるように、わかってくるのです。
「きょうの私の姿は、どれにあたるだろう。ああ、そうだ、気をつけよう。」
私はこう思って自分をいましめます。
では、私が歌い古した詩をみなさんにおきかせいたしましょう。
作者は、アメリカの方です。
    道
すべての人の前に
一つの道と、多くの道と
ほかに、また一つの道がひらく
高きを仰ぐたましいは
高き道をのぼり
低きにつくたましいは
低きにうごめく
高きと低きと二つの道は
霧ふかき広野にへだてられ
そこにも人びとはさまよう

ここに書かれている「たましい」は、「志」とも言えるでしょう。村岡花子さんは、前向きで強い女性ですが、日々、自分の心を奮い立たせておられたと思うと、胸があつくなります。
子どもたちも日々、学校生活を送る中で、様々な困難とぶつかります。時には、友達と言い争いをすることもあるでしょう。努力が報われない時もあるかもしれません。しかし、子どもたちの「たましい」「志」がいつも高きを仰げるように、私たち教職員や保護者、地域の皆様が支え、励ましていかなければならないと、この詩は、語りかけてきます。
 先日、三年生の子どもたちが、理科の時間に無心に、ゴムでうごくペットボトルの物づくりをする姿を見て感動しました。友と改善点を話し合う姿、何度もチャレンジしながら改良する姿、思い通りに動いたときの喜び合うチームの姿、これこそ「学び合う」ことなのだと感心しました。そのための教員の教材研究の努力にも拍手を送りたいと思います。
洛央小学校は、来年度の理科研究会全国大会にむけて生活科・理科の研究にむけて取り組んでいます。高きを仰ぐ「たましい」は、高き道を開かせてくれることを信じて努力していきたいと思っています。ご家庭でも子どもたちの学びに関心をもっていただければ嬉しいです。

 自信をもって
村岡花子さんは、戦下
アン・シャーリーが文中で述べる「曲がり角の先には何があるかわからない。でもきっといいものにちがいない。」という言葉に何度も励まされ、翻訳を完成させたそうです。このように、アンは、逆境に負けず、素直に自分の心を表現し、前向きに生きることのすばらしさ、自己肯定感を高めることの大切さを教えてくれています。
本校の学校評価の結果は、後日お知らせいたしますが、洛央小学校の子どもたちも、「自分にはよいところがある。」と答えた子どもたちが増えています。これは、とても嬉しいことです。これからも、アンのように、何事にもくじけないで、希望や夢を忘れずに進んでほしいと願っています。校長 森 江里子