学校日記

校長室の窓から〜生きる力を育む〜

公開日
2012/03/08
更新日
2012/03/08

学校の様子

二月末に、二十四年度の「学校教育の重点」が発表されました。私は、特にこの前文に感銘を受けると同時に、洛央校の歴史が京都の教育の原点であることを改めて感じることができました。一部を紹介したいと思います。
        
 京都は千二百年を超える長い歴史の中で培われた伝統と文化を大切にし、自由で先駆的な気風を育みながら,個性豊かで活力に満ちたまちを築いてきた。「まちづくりは人づくりから」と、町衆(市民)が私財を出し合い、明治2年に日本で初めて,六十四の地域制小学校(番組小学校)を設立したのも京都である。このような歴史と伝統を土台に、本市では「一人一人の子どもを徹底的に大切にする」という理念のもと、市民ぐるみ・地域ぐるみの教育改革を推進し、大きな成果を挙げてきた。しかし、社会の急速なグローバル化や情報化、価値観の多様化、技術革新が絶え間なく起こる知識基盤社会の到来など、地球規模で社会が激しく変化する今日、本市の子どもが、社会において必要となる力、すなわち「生きる力」を身に付けるために、個と集団、社会との関わりを重視し、本市教育をさらに充実させる時期にきている。教育の根底は、「自ら主体的に学ぶ」ということである。自ら学ぶ意欲と力を持ち、学んだことを生かして、課題を克服し、現状を変えていくことができる子どもを育てるためには、教職員はもとよりすべての大人が生涯にわたり学び続け、子どもを共に育て、子どもと共に育つという姿でなければならない。人間形成の理想を求めて、子どものよさや可能性をいかに引き出し、どのような子どもに育てるか、また、そのために学校は何をなすべきか、いつの時代にあってもこれらを追求し、実現することが学校教育の使命である。

私は、この文を読んで、まさしく洛央小が歩んできた道、そしてこれからの歩むべき道を指し示しているように感じることができました。先日の「洛央の会」での皆様方から洛央教育に対する情熱とあたたかいご支援を改めて感じることができました。また、統合して二十周年を無事に迎えることができましたのも地域の方が地域で子どもを育てるという気持ちがあってのことだと深く感謝しております。そして、私たち洛央小の教職員も子どもたちが学校指導の重点の中に書かれているように社会において必要となる力、すなわち「生きる力」を身に付けるため全力を注いでいきたいと考えています。
さて、この「生」という字は漢字の中でも読み方が一番多く、十一種類もあることをご存じでしょうか。1.生きる2.生まれる3.一年生・・・一度考えてみてください。「生」という字は人間が一番大切に使ってきた漢字なのです。また、「生」の漢字の成り立ちを調べるとちょうど今の季節のように、大地から芽が出て、ぐんぐん伸びる様子を表しているようです。習字では「生」の五画目、最後の横線は少しカーブして書きます。これは大地を表しているようです。まさしく「生」は大地を踏みしめて社会に立ち向かい、たくましく生きる力の「生」なのです。子どもたちが幸せに生きていくためには大切なものがたくさんあります。その中でも一番大切なものは自分が愛されているという自覚であると思います。親に、地域の方に愛された子どもは確実に生き方を変えていきます。愛こそ大地のぬくもりです。六年生が卒業する今、たくさんの愛を感じ、力強く羽ばたいてくれることを心から願っています。
校長 森 江里子