〜校長室の窓から〜「自立」と「自律」
- 公開日
- 2011/10/03
- 更新日
- 2011/10/03
学校の様子
今年も四年生がみさきの家での二泊三日の宿泊学習を行いました。また五年生の児童も花背山の家で四泊五日の「長期宿泊学習」を行いました。
いずれの学年も出発日には、不安そうな子どもたちでしたが、帰る頃にはとても自信にあふれた顔で帰ってくることができました。
宿泊学習は、楽しいことばかりではありません。子どもたちは、めあてをもち、一つ一つの活動を仲間と協力して行わなければなりません。例えば、きまりや時間を守ること・仲間で協力して班行動をすること・仲間にやさしくすることや厳しいことに挑戦することなどです。しかし、一つ一つの活動をクリアしていく中で子どもたちは大きく変わっていきました。自分のことだけでなく、仲間に励ましの言葉をかける姿も見られました。班での話し合いでは、真剣に話し合い、自分たちで活動を成功させなくてはならないという気迫が伝わってきました。まさしく自立への一歩を歩みだしていました。
こんな姿を見ていると子どもの「じりつ」には自立と自律の二つがあることを感じました。一つ目の「自立」は、基礎体力のようなものです。それは持続的に何かをやり続けることのできる力です。きまりや時間を守ること、友達や先生とコミュニケーションをとることなど、様々な状況における問題処理の方法を学ぶことです。もう一つの「自律」は自分を律する力です。自分と向き合う作業です。自分と向き合い、善悪を考え、行動の先にある結果を予想し、自分の行動がまわりに与える影響を考えられるようになった時が本当の意味の「自立」した姿だと思います。
この宿泊行事では、集団の中で自分勝手なことをするとまわりに様々な影響を与えることも自然に学びます。だからこそやり遂げた喜びが大きく、自信を感じ取ることができるのです。
子どもたちは、やがて思春期を迎えます。新しい自分を模索して行動が極端になりがちなこの時期に「自律」が必要となってくるのではないでしょうか。そのためにも宿泊学習で身につけたことをこれからの学習やご家庭で生かすことができればと思っています。
結びに
「学を為すの緊要は、心の一字に在り。心を把って以って心を治む。」
という言葉があります。学問をするにあたって最も大切なのは心である。自分の心を自分でしっかり把握してそれを自分の力で治めること、つまり安定させることだそうです。
前期終了のこの時期に、洛央の子どもたち一人一人の心が安定し、真の自立へと導くことができるような学校教育、家庭教育の在り方を考えてみる必要があると思っています。
校長 森 江里子