学校日記

5月は憲法月間です 〜校長室の窓から〜

公開日
2011/05/08
更新日
2011/05/08

学校の様子

五月三日は「憲法記念日」五月は「憲法月間」です。それにちなんで、子どもたちに朝会で話をしました。今月は、話をした一部を述べさせていただきます。
日本には、法律など多くのきまりがありますが、「憲法」はすべてのきまりの基になる一番大切なきまりです。きまりにしばりつけられてはいけませんが、実はきまりによって守られていることに気付いてほしいと思います。
(1枚の写真から)これは、この前の東北地方でおこった地震の時の写真です。岩手県のある学校での避難の様子が写っています。大きな地震の直後、津波が来るということで、一度、小学生も中学生も校舎の三階へ避難しました。ところが予想以上に大きな津波なので、二次避難場所の高台に逃げようとしているところです。今まで経験したこともない大きな地震のあと、誰もあわてることなく小学生を守るように中学生が付き添い、それを守るように教職員の方が支えています。ここで誰かが泣き叫んだり、我先に走って逃げたりしたらどうなるでしょう。考えてみてください。この写真のみなさんは、大きくゆれた地震のあとでも、みんな避難訓練の時のきまりを守り、行動しています。そして、このあと二次避難場所から三次避難の山までみんなで登り、全員が助かりました。きまりを守ることで、友達を助け、自分も助かり、命を守ることにつながったのです。きまりを守るにはちゃんと理由があったのです。
さて、洛央小学校にはみそあじという伝統的なきまりがあります。みそあじ「み」は身支度を整える。「そ」は掃除。今年も縦割り掃除がはじまります。5、6年生がリーダーとなり、がんばってくれると思っています。「あ」は挨拶 「じ」は時間を守るです。 今日はこの中の挨拶について考えてみましょう。最近は、子どもたちから元気に挨拶してくれるようになってきました。とっても嬉しいことです。しかし、みんなの登校の安全を守ってくださっている方にもしっかり挨拶していますか?また、「おはようございます。」という言葉の中に「いつもわたしたちを守ってくださってありがとうございます。」という気持ちを込めていっているでしょうか?うつむいて挨拶している人もいるかもしれません。それでは心が伝わりません。雨の日も風の日も皆さんのことを大切に思っていてくださる人に、感謝の気持ちを込めて「おはようございます。」と挨拶するできる子どもになってほしいと思います。
このことは、友達との間でも同じです。教室の朝の様子を見ていると、教室に入る時に友達に「おはよう」と挨拶できている子どもたちがいました。これはとても大切なことです。友達に「おはよう」というのは「今日も一緒にがんばろうね」「仲良く遊ぼうね」という言葉がふくまれています。しかし、友達に「おはよう」と言われたら、顔を見て「おはよう」と、言っていますか?。本を読んでいても、少し手をとめて「おはよう」と顔を見て返してほしいと思います。挨拶は挨拶をするだけでなく、その時の気持ちが大切です。そんな心のこもった挨拶をすることで,心がつながっていくのです。そんな「おはよう」であふれる洛央小学校になってほしいと思います。
最後に、人が集まれば,違う意見や考え方が出るのは当たり前です。しかし、力の強い人や声の大きな人の意見が通ってしまうのはおかしいことです。正しい意見や考え方が通るようにきまりができたその一番もとになるのが憲法です。その憲法の中に基本的人権を守るというきまりがあります。これは、人がみんな大切にされて幸せに生きられるという権利があることです。人の権利の中で一番大切なことは「安心して生きていられる」ということです。大人になって安心して生きるために、毎日の学習や体力も必要ですが、社会にでて困らないだけの考える力が必要です。みなさんは、多くのきまりに守られて生活していますが、そのきまりを振り返り,考えることで社会のしくみや人が生きるために何を大切にしなければならないかを教えてくれています。一度ゆっくり考えてみてください。
こんなことをお話いたしました。子どもたちの心に届くことを祈っています。 校長  森 江里子