小さな科学者 ゴマダラチョウ
- 公開日
- 2012/05/27
- 更新日
- 2012/05/27
校長室から
職員室に入ると,「校長先生へ」と書かれた小さなカゴが置かれていました。
中を見ると,きれいな蝶が一匹はいっていました。金曜日だったので,砂糖水を作ってやりました。
翌週の月曜日。カゴの持主の2年生を呼んで話を聞くと,
「おうちにいた幼虫を育てていたらこんなにきれいなチョウになったの。」
「へ〜。幼虫から育てたのかい。こんなツノをはやしていただろ?」
「うん。それに背中にもこんなのがついていたよ。」
「へ〜,そうなの?よく観察していたね。ところでどこで捕まえたの?」
「おうちの木にいたの。」
「どんな木?」
周りにいた子供たちが
「きっと,カラタチだよ。」「ミカンの木だよ。」
と口々に叫ぶ。普段からアゲハ蝶の幼虫を見ている子どもたちは,蝶の幼虫と言えばミカンの木と答えるようになっていたのです。
「その木はエノキだよ。チョウによってエサにする木が違うんだよ。」
小さな科学者はいつの間にか周りの友達への教育者にもなっていました。
みんなは,日の当り始めた中庭で,そっとチョウを逃がしてやりました。