学校日記

日本に来たがために… こんな名に…

公開日
2012/09/14
更新日
2012/09/14

中川校の自然

 写真のベニバナボロギクは,アフリカ原産のキク科植物です。1950年に福岡で発見されて以来,60年余りで関東まで進出しています。これはすごいスピードといえます。ベニバナボロギクを漢字で書けば「紅花襤褸菊」となります。紅花は上の写真でもお分かりのように頭花が朱色をしていることからです。では,襤褸(ぼろ)とは何でしょうね。心がぼろぼろ,ぼろ布という使い方をするボロです。なぜこんな名前が付いたのでしょう。いろいろな説があって確かではありません。一番多いのが冠毛(綿毛)にかかわってであり,他に,花の様子や若葉の虫食いの様子からという説があります。
 冠毛についてもいくつかの説があるのです。下の写真をご覧ください。一つの説ですが,風によってきれいに一斉に飛び散るのではなく,一部が残っていたり,綿毛同士が引っかかったり垂れ下がったりしている様からぼろぼろの状態に見えるためと言われています。真偽や如何に。
 ところで,ボロと名が入るキク科植物は,私が知っているだけで「ベニバナボロギク(アフリカ原産)」以外に「ボロギク(別名:サワギク)」「ノボロギク(北アメリカ原産)」「ダンドボロギク(ヨーロッパ原産)」があります。でも,これらは属が違いますので同じ仲間ではありません。ボロと呼ばれるような共通した様子があるから名がついているということです。ボロとはいったい何なのでしょうね。
 上の写真右側をご覧ください。頭花はすべて筒状花ですので,タンポポのように,外回りに花びらのようなもの(一つ一つが舌状花)がつきません。タンポポの花びらを取り去った状態とお考えください。また,下の左右を比べてお分かりになるように,外回りから中心側へと咲いていきます。