学校日記

楽只っ子は、やってみよう,挑戦しよう!

公開日
2014/05/13
更新日
2014/05/13

校長室から

 子どもたちの中には,すぐに「わからん!」「どうせできひんもん!」「もう,あかん!」と投げ出してしまう子がいます。中には,「わたし,あほやもん」と自己評価が極端に低い子もいます。人は,「できない」経験や失敗経験があまりに重なると,あきらめたり,自暴自棄になったり,期待や夢を持てなくなったりします。こんな子どもに出会うと,学校教育に携わる者として,自分たちのこれまでの指導を強く反省させられます。
 また,子どもたちはできなかったことを叱られると,叱られることから回避するために,初めからやろうとしません。大人の私たちでも,一つや二つ,苦手なことや初めからあきらめていることはないでしょうか。そのいくつかは,ひょっとすると子供のころの苦い経験が元になっているかもしれません。克服するために挑戦するのではなく,知らず知らずのうちに失敗を恐れて回避しているからかもしれません。誰かに怒られたことが心に残り,二度とやらないと決めてしまったのかもしれません。「失敗を生かして」とか「不屈の精神で」などというのはやさしいですが,そんな心の強い人ばかりではないでしょう。
 以上のことを踏まえつつも,子どもには,食わず嫌いにならず,いろいろと挑戦して,自分の力試しをしてほしいと願っています。挑戦することで初めて気が付くことや,感じられることがたくさんあります。世の中,うまくいくことばかりではないということに気づくかもしれません。一方で,こんな楽しいことがあるのかと気づくことができるのもやってみたからこそです。楽只っ子十か条の九つ目に,「何事にも挑戦し,自分から積極的に行動する」という項目を入れたのは,そんな願いからです。
 周りの大人は,どのように見守ればよいのでしょう。大人からすれば,「なぜ,こんな簡単なことができないのか」「さぼっているからできないのだ」などと考えがちですが,子どもにとっては,果たしてそうなのでしょうか。叱ることや,鼓舞するために厳しい言葉をかけることが効果的な場合もあります。しかし,私の経験から,その方法は,かなり上達して本人がさらに高みを目指して挑戦したいという思いをもっている場合でないと,うまく機能しないように思います。ある程度基礎ができるまでは,根気よくほめて,成就感や達成感をたくさん味わわせて育てるというのが効果的なようです。厳しく叱るのは,自分も親からもそう育てられてきたからだと理由付けをする人がいますが,親と子は,違う人間なので,自分の経験知だけでは,うまくいかないことがあることを知っておくべきです。これが,「親業」の難しいところです。親も子も前向きな学びが必要だということでしょう。