京都市立学校・幼稚園
最新更新日:2024/11/05
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『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「更なる成長を!」
○途中から目が潤んでしまいました。校長先生が仰っていた様に確かに心が揺さぶられたと感じました。校長先生ご自身のお話を通じて保護者の皆さんも心が柔らかくなり、いろんなエピソード話から更に…という風に心が耕されたと思います。…後略…
○初めは少し緊張しましたが、いろんな方の家族とのエピソードを聞いて笑ったり心にジーンと来たり、じわじわと感動しました。…後略…
○心が温まる授業をありがとうございました。なぜ道徳の授業をするのかと仰っていて、雰囲気が大事だと仰っていましたが、家庭でも温かい雰囲気になるように心を耕したいと思いました。
○色々なお話を聞かせてもらい、心が動かされました。今一番思うことは、もちろん、私の家族は大切です。けど、何より早く家へ帰り、娘を抱きしめたい気持ちで一杯です。ありがとうございました。 
 火曜日の「PTA家庭教育講座」の感想から幾つかを拾いました。
 今回の講師を依頼された時、本校では今年度、道徳教育に重点を置いていることもあって、保護者の方を対象にした道徳の授業を行うことにしました。これは10年程前から行っている実践で、自然と保護者参加型になるのでとても有効だと感じています。また、講師の話だけを一方的に聴くのではなく、参加者の意見や考え、経験などが次々と聴けるので退屈することもありません。
 本校生徒は素直な子が多いです。真面目で親や教師、地域の人から言われたことに逆らうことは殆どありません。もちろん大人の側も彼らに無理を言うこともしません。既に十分な信頼関係があって反抗する理由も必要もないのだと思います。でも、“いつも大人に一方的に従う従順な子ども”ではこの先の人生に不安もあります。正しいことを見抜く目をもち、確かな価値観と判断力をもって、理不尽なことや不利益を被る内容に対しては、堂々と抗議できる力が必要です。また、広く深く人の意見を聴いたうえで自分の考えを述べる力も必要です。素直で純粋な本校の生徒にこれらの力がつけられたら、まさに“鬼に金棒”です。
 今日の午後は「生徒総会」が予定されています。子どもたちが社会に目を向け、自分たちの生活をより充実していくために、意見を述べたり要求活動を行う場面です。
 子どもを支える保護者や地域の方の力が強いことから、本校には大人しくてしっかりと学習に向き合える生徒が多いです。道徳やこれらの行事を通じて、彼らの心が耕され、感性に磨きがかけられ、人前でも堂々と自らの意見を言える生徒へと成長してくれることを願っています。保護者道徳から「目指す子ども像」を書きました。
“賢く、心豊かで逞しい子”十分に実現可能な目標だと思っています。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the Top〜

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「見極め」
 二条中学校では、この時期の定期テストを「夏テスト」と呼んでいます。以前の学校では「第2回定期テスト」とか「第2回総括考査」と言っていました。学校が2期制になってこの呼び方が学校ごとに変わりました。因みに私が中学生の頃は、「1学期の期末テスト」でした(笑)。
 ところで、このテストの時期はかつてと比べると早くなりました。私が教師になって暫くはまだ7月に入ってからでした。当時の方が生徒数も多く答案の採点には時間がかかったと思います。初めて赴任した学校では1学年を全部受けもっていたので約200人分の採点とノート点検、宿題や学習態度などの評価をしました。
 評価に時間をかけるようになったのは、評価の在り方が大きくかわったからです。具体的に言うと、「集団に準拠した評価、いわゆる“相対評価”」から「目標に準拠した評価、いわゆる“絶対評価”」に替わりました。前者では評定である「5・4・3・2・1」の各割合が決められていて、定期テストの点数はこれに大きな影響力を持っていました。後者に替わったことで、より多くの観点で評価するようになり、評価に時間を要するようになりました。もちろん、生徒の力をより詳しく評価しそれを伸ばすためにはこちらの方がよいのは言わずもがなのことです。
 この改革は、前々回の学習指導要領の改定の時ですから、もう20年も前のことです。当時は教務主任でしたので、これらの内容を教職員に伝え、通知表を新しくしたり懇談会用の資料を作りかえるなど、忙しくもやり甲斐のある思いをしたものです。
 昔のことをあれやこれやと語り出すと「年をとったなあ」と自分でも思います。でもこの際、思い出話にもう少し付き合ってもらいましょう。
 当時は生徒指導上の問題行動が多発する学校に勤務していました。まだまだ教職員の指導が上手くいかないこともありましたし、対応のまずさから保護者の方にお叱りを受ける場面もありました。いつの間にか年をとり、後輩を育てる立場になった頃、若い教師が生徒や保護者と上手くいかないとき、関係の修復・改善のため間に入ることが増えました。生徒も保護者の方も、よく知った教師を信頼してくれます。だから経験豊富な教員が間に入ると上手く収まります。しかし、やがて、これでは若手教員が育たないことが分かってきました。
『彼らにしんどい思いをさせたくない』『生徒や保護者に迷惑をかけられない』という気持ちで間に入るのですが、結果的には若手教員の力量が伸びる機会を摘んでしまっていたということを大いに反省しました。
 学校の責任者として、今も時々同じようなことを思います。口を出すべきか否か。どの程度まで意見をし行動を起こすのか。ケース・バイ・ケースだとは思います。生徒や保護者の方の満足度を高め、教職員の力量を伸ばすためにこの見極めは重要だと思って取り組んでいます。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「育てるのは…熱い思い」
 勝負は勝ちと負けがある。どこかが勝ってどこかが負ける。だから勝負はおもしろい。みんな、やっぱり勝ちたい。だから本気になる。本気になればなるほどやっぱり負けたら悔しいし、その分涙もながれてしまう。本気でやることができなかったら、悔しい気持ちや涙を流すことも知らない。…一人ひとり、ほめてあげたいことや話したいことはたくさんあります。全員分、書ききれませんが、本当にみんなありがとう。1組のみんなに圧倒され、おどろかされ、感心させられ、感動させてもらった体育大会体でした。(「ひだまり」より)
 中学の体育大会はどうでしたか。率直に聴いてみたいな。小学校とはまた違ったでしょ。先輩たちの迫力はすごかったよね。君たちも2年後にはあんなふうになるのです。…略…「みんな、ごめんな、私のせいで…」って涙。・・そんなこと誰も思わなくていい。がんばっていない人はいなかった。そうでしょ。中学の体育大会、楽しいでしょ。これをみんなに味わってほしかった。体育大会は終わりましたが、君たちの中学生活はこれからどんどん続きます。…(「青葉」より)
 体育大会の翌朝に配られていた学級通信からの抜粋です。行事を終えてクタクタだろうに…。2つ目を書いた先生はママさんだから、子どもを寝かしつけた後に作成したのかもしれません。今日の思いが熱いその日のうちに綴りたかったのでしょう。
 アクティブ・ラーニング、ペアワーク、グループ学習、プレゼンテーションなど、コミュニケーション能力を育成し学力を向上させられるということで、授業形式の工夫が言われて久しいです。本校でも、若手の教師はこうした授業を積極的に実践しています。一方、「私はそういうのは苦手で…」と、昔ながらの「チョーク&トーク」の授業をしているベテラン教師がいます。2か月間観てきて、「なんと迫力のある授業か!」と感じています。この先生は、目標を持って授業に臨みます。生徒のいい加減な態度を断じて許しません。大事なところでは全員の顔を向けさせます。一切の妥協を許さない厳しい授業は、生徒や保護者からの信頼も得ています。若手教員には一度はこの授業を観に行くように薦めています。あの授業が出来なければ、グループ学習をさせても遊ばせるだけ。小手先の技術では生徒に届く授業はできないからです。
 『この時間にこれを伝えたい』『これができるようにさせたい』『この教材を彼らと共有したい』子どもの心に届き、生徒を育てるのはそんな教師の熱い思いです。
 老若男女、本校には様々な教職員が居ます。ここしばらく、それぞれが各々の立場で熱い思いをもって生徒の指導に当たっている場面を多く見てきました。
 そのことが嬉しく、“チーム二条”を率いる校長としての自覚と責任感を高められてもいます。熱い思いが第一です。そして、その発揮の仕方は違っていてよいのです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「最高の体育大会」
“気持ちの良い”体育大会でした。この表現が最も適切だと思います。子どもたちが、盛り上がり、楽しみ、泣き、笑い、悔しがったり喜んだり…。ケジメがあるというか節度をわきまえているというか、集団行動をとるべき場面ではキチッとそれができました。
 前日からの雨が明け方まで残りました。朝5時過ぎに檸檬の散歩をしているとき、心配していた雨が降ってきました。思わず彼女を抱きかかえて家へと急いだくらいです。
『いっそのこと明日にした方がよいのでは…』そんな思いで6時40分、学校へ着きました。何と、グランドにほとんど水たまりがありません。驚異的な水はけに驚きました。でも、もっと驚くことがこの後起こります。7時前には次々と教職員がやってきてはグランドの水をとり始めました。あっという間に水たまりがなくなります。気が付くと、土を運んでいる集団があります。修学旅行で感じた教職員の団結力と臨機応変さをこの時もまた感じました。
 7時10分頃になると、生徒が登校しだしてきました。先生方と連携してグランドの整備とテント張りや椅子運びに動き出します。大きな声で指示を出すものは居ません。みんな、静々としかもテキパキと動いています。7時30分にはグランドが生徒で一杯になりました。この様子を端で観ている私は、単純に感動を覚えました。
『これだけでもう十分!』始まってもいない体育大会に満足しました。
 部活対抗リレーは特に面白かったです。これには教職員チームも参加します。文化系部活と一緒に女子教員チーム、女子体育系部活と一緒に男性教員チーム(PTA会長も飛び入り参加です)が走ります。男子体育系部活は本気(マジ)の大いくさです。グランドのあちこちに妙な高揚感が漂っています。生徒も教師もアップを始めたりもしています。子どもたちに負けじと円陣を組んで声も掛けました。保護者の方もこの本気と冗談が交じり合ったような独特の雰囲気を楽しんでおられます。
 レースが始まりました。私はアンカーです。バトンをもらった時、すぐ前にバレー部の子が居ました。『抜いたる!!』そう思って思いっきり駆け出しました。正直に言うと『抜ける』と思っていました。でも、彼女も本気で逃げたようです。速かった〜っ!そして、56歳の身体はイメージしているような走りをしてくれなかったようです。ちょっと届きませんでした。負けたけれどもメッチャ楽しかったです。観ていた人にも楽しんでもらえたと思います(笑)
 今朝から何枚かの学級通信を読んでいます。体育大会の1日を振り返る担任の子どもたちへの熱い思いと、文面から伝わってくる子どもたちの数々の姿に知らず知らず涙がこぼれました。最高の子どもたちと最高の教職員のお蔭で最高の体育大会ができました。
 保護者や地域の皆様方にそんな様子を観て頂けたことも良かったです。

『“てっぺん”獲りにいこうや!』〜Catch the top〜

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「子どもの姿は大人がつくる」
 久々の雨になりました。昨日までは、空気がカラッカラの暑い毎日が続きました。新緑の草木が喜んでいる声が聞こえてきそうです。天気予報によれば、もうすぐそこまで梅雨が来ているようで、バイク通勤の者にとってはつらい時期を迎えることになります。
 さて、明日は「体育大会」です。先月から体育の時間を中心に練習を重ねてきたダンスや団体競技を披露し、走ることを大いに楽しむときです。30年以上教職を務めてきて、この時期に「体育大会」を行うのは初めてです。秋に行事が集中するのを避けてのことでしょうが、初めは『間に合うのだろうか!?』と心配しました。特に、今年度は修学旅行との間隔が短く、学校の中心となる3年生が大変だなあと気になっていたところです。
 しかしながら、生徒も教職員も、実によくやってくれました。5日の月曜日に予行演習(?)を行いましたが、実にスムーズに進行しました。とりわけ、開・閉会式は、前に立つ役員もその他の全生徒も、その態度は見事でした。全校生徒のすべてから『自分たちの「体育大会」を良いものにしよう』という意気込みがヒシヒシと伝わってきます。予行の場面では、往々にして先生に注意されたり叱られたりするものですが、そんな場面は一切ありませんでした。
 学年競技と団体競技は実際に行われましたが、どれにも精一杯取り組みます。一生懸命に取り組むことが当たり前になっているのです。そして、そのことが楽しいということを十分に解っているのでしょう。こうした習慣、(いえ、既に文化と言ってもよいでしょう)文化は中学校だけで作られるものではありません。小学校や、それ以前の保育所や幼稚園時代から徐々に形作られてきたのだと思います。更に、家庭や地域で育つなかで自然に身についてきたに違いありません。「子どもは地域の宝」という言葉があります。こうして育った子どもたちが、いずれはこの地域を支えていくことになることを思えば、まさに本校生徒はこの地域の宝です。
 考え方や価値観、言葉遣いや行動などは、1回や2回言って聞かせたからといって出来上がるものではありません。その地域独特のそれら(それが地域の文化です)はいわば空気の中にあって、子どもたちが息を吸うごとに、もっと言えば自然に全身の毛穴から吸収されていくのだと思います。
 だからこそ、私たち大人は良い空気を作らなければなりません。学校では教師の役割が重要です。先生の言葉遣いや行動、身だしなみや意気込み、考え方や生き方なども空気を通じて子どもたちへ浸透します。また、家族や地域の人たちの影響力は教師の何倍もの力があるでしょう。
 体育大会の話題が地域の文化の話になりました。明日の体育大会での子どもたちの様子は、この学校や地域の姿そのものです。大いに楽しみにしています。

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