避難訓練から学ぶこと

「訓練，訓練。東校舎１階，南階段付近から出火」との想定で避難訓練を実施しました。

屋内での避難時のルールを守り，校舎の外に出たら，駆け足で朱雀グランドまで避難するという基本のルールはしっかり守れていました。特に，校舎の外からの駆け足は，クラス単位でかなり速く，まとまってできていました。

避難後の集合については，広いグランドの中で，指示される先生の地声(スピーカー等を使わない声)が，きちんと聞き取れるように沈黙を含めた集団行動ができていました。

ただし，避難開始から人員点呼完了まで，４分の目標に対して，４分４秒かかっていました。

訓練とは，方法や動き方を身に着けるとともに，次の課題を探して改善するために行います。では，今回の課題は何だったのでしょうか？

一番上の写真では，全力に近い形で集団が走っています。ところが，２枚目のグランドへの出口では，歩くようなスピードに落ち，混雑した状態ができています。
列は２列ですので，スピードを落とさなくても出口は通れたのですが・・・。

原因は，集合場所で待つ集団が見えたときに安心して，スピードをゆるめてしまうことです。前の人がスピードをゆるめると，その後方の人は，理由はわからないが，もっとスピードをゆるめ，ついに，歩くスピードでついていくということが起こっていました。

課題として，集合場所まで走りきること，誘導する職員は，そういったポイントを想定し，その場所で「最後まで走れ」と指示をすることが必要でした。

多くの教訓が示すように，自分の命を，まわりの人々の命を守れるように，今日の訓練を活かしてほしいと思います。