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最新更新日:2025/05/14 |
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言葉と命の重み![]() 大切なものは目には見えない 「これ、なににみえる?」 (※帽子ではありません) 「砂漠が美しいのは、どこかに井戸を隠しているからだよ。」 「家でも星でも砂漠でもその美しいところは、目に見えないのさ。」 上記は、「星の王子様」(作アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)の中の一節です。 校長として1年に一度、全校生徒を前に2時間ほどの授業を行っています。「全校道徳」と称して、12月の人権週間の期間に行っているものです。世界人権宣言をはじめとして、私自身が大切にしている言葉や体験したこと、そして今、実際に社会(世界)で起きていることを中心に授業を組み立てています。今年は、「言葉と命の重み」という主題で、モラル・ジレンマとして、一つの尺度や視点では判断できない心の葛藤をさらに揺り動かす授業を目指しました。“命の重み”や、“人の存在価値”、“正義とは何か”などの、根源的な問いを、わかりやすい題材を通じて行うことを心がけています。しかし、結局は毎年、とても難しい内容になってしまいます。今回も自分で教材を作りながら、自身が悩むことになりました。600枚近い生徒達の感想文を全て読み終えた時にあらためて教育の責任を感じました。こちらの予想以上に深く、重く受け止めている様子に成長を感じると同時に、これからの社会の担い手がまさに、ここに存在しているという実感があります。私がサンテグジュペリの言葉を借りて、「大切なものは目に見えない」と話したことについて、一人だけ次のように述べていました。・・・「校長先生の話を聞いていくうちに、何かを感じたり、想像したり、考える心が、とても大切なのだと思いました。」、「でも、私は一つ、校長先生の話につけたしたいことがあります。本当に大切なものは、目に見えないと言っておられましたが、私は親友や家族、目に見えているけど大切なものもあると思います。」・・・ 彼女の感想文を読み終えて、私は、自分の話の拙さを反省するとともに、彼女の友や家族との間に流れる温かい風のようなものを感じました。風もやはり目には見えません。けれどもその暖かさは彼女の言葉を通じて私に届きました。また一つ教えてもらったように思います。 感謝。 来年も心温まることの多き年でありますように・・・。 校長 村上 幸一 平成24年度・志 姿の式
21日(金)、『志 姿の式』を行いました。
式に先立って、『中学生の「税についての作文」』、『第52回 国際理解・国際協力のための全国中学生作文コンテスト』、『第6回 日吉ヶ丘レシテーションコンテスト』、『第28回 京都市中学校総合文化祭社会科作品展示発表』、『第6回人権標語コンクール 』、『第54回 合同運動会』、『陸上競技部』、『剣道部』、『柔道部』、『女子ソフトテニス部』の表彰を行いました。文武両面にわたって活躍した生徒たちを、全校で讃え合いました。 続いて学校長から、「暑かった夏から、秋、そして冬と過ごした『姿の学期』。さまざまな行事を通じて、どれくらい成長が出来たでしょうか。個人、一人ひとりの成長なくして、学級・学年・学校全体の成長はあり得ません。自分自身のガンバリが、だれかのガンバリにつながり、だれかのガンバリが、自分のガンバリに結びつく。」と話されました。また、4~5日前、凍てついた庭で見つけた「イチゴの花」を例に、「ちらほら花をつけた株は、他のどの花よりも、しっかりと根を張り、葉を広げている。大地に根を張り、大きく育っていく姿勢を学んでほしい」とも話されました。 そして、受験(検)をひかえた3年生には、「これからは、大変な時期だが、自分のガンバリを支えてくれる家族、これまでともに学んできた仲間に対する感謝の気持ちを忘れずに、謙虚に、そして素直な気持ちで感謝する心を忘れないでほしい。」と話されました。 さらに、先日行った全校道徳で、「(校長)先生は、『大切なものは目に見えない』とおっしゃいました。しかし、友だちや家族など、とっても大切なものは目に見えます。」と書かれた生徒の感想を引用しながら、「中学1年生の感想から、改めて気づかされました。この言葉から、なにか温かい風が、心の中を吹き抜けていきました。みなさんも、それぞれが温かい風を感じながら、また1月8日(火)に全員が元気に、ここに集いましょう。」と結ばれました。 最後になりましたが、たくさんの方々に、このホームページをご覧いただきました。今後、学校や生徒たちの状況をお伝えしたいと思います。 ほんとうにありがとうございました。 写真は、表彰を受ける女子テニス部のメンバー《上》、学校長の話にみみをかたむける生徒《下》の様子です。 ![]() ![]()
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