最新更新日:2024/10/02 | |
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平成24年度 1月「学校評価」
京都市立下京中学校運営協議会が行われました。
7月と12月に実施した「保護者アンケート」の結果と、今年度12月までの学校行事等を振り返り、9名の運営協議会理事の皆様に、中間の「学校関係者評価」をしていただきました。 評価結果は、『こちら』からご覧いただけます。 3年;公立高校受検前日指導
3月5日(火)は、二十四節気の一つ『啓蟄』。「大地が温まり、冬眠をしていた虫が穴から出てくるころ」といわれる日です。
6日(水)には、受験(検)生にとって「山場」ともいうべき『公立高校入学検査』を迎えます。 学校長は、「啓蟄」を例に、「これまで実によく努力をしてきた。苦しいことに耐え、自分のやるべきことにしっかりと取り組んできた。いよいよ明日は、この力を発揮するときです。落ち着いて、心静かに明日を迎えましょう。そして、明日出かけるときには、これまで支えてくれた人たちに、感謝の気持ちを伝えてください。それが、暖かい春を誘い込むことでしょう。」と激励の言葉を、受検生に贈りました。 このあと、進路指導主事から、受検の諸注意を受けて、下校しました。互いに支え合った仲間と、あすの健闘を確認し合い、胸を張って下校する姿に、吉報が届くことを祈りながら、後ろ姿を見送りました。 ファイト、下中生! 写真は、明日の受検に向けて、互いに健闘を誓い合った事前指導の様子です。 ドイツの教育学者が下京中を視察
2月28日(金)午前に,ドイツの教育学者の方3名が下京中学校の視察に来られました。
日本の学級という集団に対しての指導を調査目的に,各学年の授業の様子を熱心に参観されました。 その中で,1時間の授業の目標設定や、授業展開の工夫、また、教師と生徒のコミュニケーション等に感心されていたようです。 参観した3年生の音楽の授業でのドイツ語での『歓喜の歌』の披露や、1年生社会の授業でもドイツ語のあいさつに大変喜んでおられました。 下京中の授業の頑張りが,海を越えてドイツにも伝わりました。 ある一日
ある一日
朝食をとりながら新聞に目を通す。習慣とは言え,その行為がその日の生活のリズムに少しは影響している。見出しに目をやり,気になるところを丁寧に読む。首相の1万字超の施政方針演説は夜に読むことにする。しかし,目にとめた箇所があった。江戸時代の学者,貝原益軒の言葉を引用した「寛容」という二文字である。益軒の言う初心と寛大さに触れておられる。 次元は違うが,最近,「包容力」という言葉を何度か使い人に話したことがある。人や社会そのものに包容力が乏しくなってきているのではないかと感じている。「ならぬことはならぬ」という言葉は正義の通らぬことの多い現代社会においてはわかりやすい言葉だ。学校教育と旧会津藩の幼育訓と重なることも多い。時代を超えて戒めなければならない人のありようなのだろう。しかし,報道される諸記事を一読してリズムが不安定に微妙に乱れるこの感覚は何なのだろう。変動と不透明な社会において優先されるべき事実は未来肯定的な人の努力とその成果ではないのかと思う。事を曖昧にするのではなく,事の本質を見抜くためにも多角的な視点と,多様な価値観が必要なのだろう。「ならぬ」の言葉のアンチテーゼは「(良く)なる」でありたい。良くなった“過程”は見過ごされがちである。 昨日,午前中にドイツと日本の教育学者の方がお越しになり,授業視察とともに,授業者への聞き取りを丁寧にされていった。日本の指導技術の高さに驚かれながら,指導のプロセスについて限られた時間ではあったが特に聞いておられた。 昼休みに,本校の伝統文化部がお茶席でのおもてなしをした。緋毛氈の上に緊張した面持ちで座られ,掛け軸や花の紹介をしながら,靜かで豊かな時間をともに過ごせた。 文化の違いを知ることで人は豊かになる。ドイツでは学校教育において,伝統の作法について学ぶということがないらしい。生徒・教職員が心を一つにして,良い“おもてなし”が出来たことを嬉しく思う。 同日の午後,日本が世界に誇るロボットクリエーターの高橋智隆氏をお招きしての講演会を催した。「ロボットと暮らす未来」という演題で,これからの未来におけるロボットをはじめとした科学技術とヒューマニティ(人間性・人間愛と解釈した)について先見性を持って述べられていた。見事なロボットの動きとそれに注がれている氏の眼差しや所作に愛情と情熱を強く感じた。洗練されてスタイリッシュなロボットと高橋氏の容姿はイノベーターとしての日本の革新的存在を思わせる。同時に,創られてきたロボットは伝統工芸に近い“手作り”と仰っていた通り,校長室で拝見した氏の指は,刃物や工具を使われている職人の手そのものであった。それを見て,氏の言葉に一層の厚みを感じた。 宇宙ステーションにロボットを送られるらしい。「次はどんな場所でロボットを動かされるのですか?」という生徒の質問に,「秘境と言われるような大自然や,人間が創り出した建造物を舞台にチャレンジしてみたい。」と目を輝かせて答えておられた。 学ぶことの喜びを再確認できたことがとても嬉しい。すばらしい一日を,多くの人たちと過ごせたことに感謝したい。 2013.3.1 校長 村上 幸一 |
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