最新更新日:2024/09/26 | |
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憲法月間に向けて
5月は憲法月間です
校長 村上 幸一 快晴のもと連休が終わりました。5月3日の「憲法記念日」は日本国憲法が施行された日であります。4日は「みどりの日」,自然に親しむと共にその恩恵に感謝し,豊かな心をはぐくむ日です。5日は「こどもの日」,子どもの人格を大切にし,子どもの幸福を願い,そして母に感謝する日でもあります。大切な日が続きましたが,生徒,保護者の皆さんはどのように過ごされたでしょうか。 さて,5月は憲法月間でもあります。 私たちの国,日本は65年前の1945年,第二次世界大戦に敗戦しました。三年生はつい先日,沖縄に修学旅行に行きました。少し雲が広がる空ではありましたが,やはり沖縄の空と海は美しかったです。小さな離島の伊江島の海は瑠璃色に輝いていました。生徒のみなさんは島の方々のお家に2泊させていただきました。”おとう”,”おっかあ”と呼ばせていただき,まるで本当の家の子どものように過ごさせていただいたわけですが,きっと,思い出深い貴重な体験をしたと思います。港で分かれるときのみんなの顔を見てそう思いました。 学習したと思いますが,伊江島や沖縄の土地は石灰岩で形成されています。そのために島のあちらこちらにガマと呼ばれる自然にできた洞窟が数多くあります。第二次世界大戦の終末期にあった沖縄戦ではその洞窟が負傷した兵士の治療場所や,人々の避難場所として使われました。そして戦況の悪化と共に,そこでは集団自決はじめ,想像することもつらい悲劇がくり広げられました。 多くの人たちが苦しみながら亡くなっていった実際のガマをみて,今日の豊かさは過去のつらい歴史の上に成り立っているんだと改めて考えさせられました。 日本では1945年8月15日を終戦の日とし,この戦争の時にあった大日本帝国憲法にかわり1947年5月3日に日本国憲法が施行されました。そのことを記念し,国の成長を願うことを主旨として国民の祝日として制定されました。それが「憲法記念日」です。この日本国憲法には三大原則があります。それは,「国民主権」「基本的人権の尊重」「平和主義」の三つです。 国民主権のもとでは,主権は国民に由来し,国民は選挙を通じて代表機関である議会,もしくは国民投票を通じて主権を行使できます。このことは民主主義の基本的な要素であります。国民がこの国の行先を決める主権の行使者ということです。このことは同時に国民一人一人が尊重されると共に,またその責任の大きさも問われています。私たちは過去の歴史を学びながら,新しい歴史を創っていかなければなりません。未来を平和で明るく輝いたものにするためには過去の事実をしっかりと見据え,学ぶ必要があります。大きな同じ過ちを繰り返してはいけません。 このことをしっかりと心に置き平和な現在の日々を過ごしたいと思います。 |
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