File 17 思いを文字に
- 公開日
- 2021/12/13
- 更新日
- 2021/12/13
熟成梅種
楊梅幼稚園に転園してきた5歳児の〇ちゃんは,楊梅幼稚園での生活の流れにも慣れ,いろいろな環境に興味を示し,やってみたい遊びを見つけてあちこちで楽しんでいました。周りに3歳児や4歳児が遊んでいても遊びに集中していました。そして,少しずつ自分のクラスの遊びや友達に関心をもち,友達が遊ぶ様子を見たり,その雰囲気を感じながら同じ遊戯室で遊んだりしていました。だんだん友達と仲良くなり,一緒に遊ぶようになったある日のことです。
〇ちゃんが小さく切った色画用紙を見せてくれました。その紙には友達の名前がひらがなで,そしてその横に♡が書かれていました。私は,絵を描いたのかと思って開いたけれど,そこには字が書かれていてその意外に少し驚きながらも,友達の名前を覚えて書いたことに嬉しくなりました。そして書かれた名前を読み上げました。「お友達の名前を覚えて書いたんやね」と言うと,私からその紙を取り,恥ずかしそうにその紙を大事そうに折って持ち,遊びに戻って行きました。一緒に遊び,仲良くなり,友達になったその嬉しい思いを書いたのでした。その後も〇ちゃんの色画用紙に名前を書く人数がどんどん増えていきました。そして「だいすき♡」も必ず添えていました。
字を書きましょう,読みましょうといった時間を保育の中には設けてはいません。もちろん,文字や数字への関心が高まり,書きたい,読みたい思いをもったり,必要感があったりする時には,子どもの思いに添って先生が伝えたり,「こう書くんだよ」「○○ってかいてあるよ」などと教えたりすることもあります。〇ちゃんは,好き,嬉しいという思いが大きくなったり,その友達を身近に感じたりしたのでしょう。友達になった嬉しい思いや好きだという気持ちを友達の名前を書くことで表しています。初めて名前を書いた紙を見せてくれた時,そしてその名前がどんどん増えていった時,私の心も温かく,嬉しい気持ちが大きく膨らみました。
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