幼稚園日記

File 7     不安な思い

公開日
2021/05/13
更新日
2021/05/13

熟成梅種

 幼稚園では,子どもたちの健康状況を把握するため,毎年,5月から園医さんによる検診を行っています。先日は内科検診でした。3歳児から順番に診ていただきました。
 遊戯室にやってきた3歳児たち。一人ずつ園医さんの前に立って検診が始まりました。Aちゃんは何かな?と思いながらもアッと言う間に聴診器をあててもらい,終わりました。Bちゃんは,ぐしゅっと涙を流してさぁ,順番です。少し後ずさりしながらも先生に「大丈夫だよ。痛くないよ」と言って促してもらい,園医さんの前では「あーん」と声を上げ,背中を診てもらう時には泣き声も小さくなり,無事検診を終えました。「偉かったね。頑張ったね」と先生に認めてもらいました。
 次は4歳児。Dちゃんは,園医さんのカバンをじっと見つめながら「注射,しない?注射,ある?」と心配します。先生が「今日は注射しないよ。おなかの音を聞いてもらうだけ」と説明しますが,まだまだ不安は解消されず,「注射,注射・・」と小声になって。先生にサッと背中を支えられて,聴診器をじっと見ながら検診を終えました。「終わったよ。偉かったね。」と先生に褒められ,うなずいて保育室へと帰っていきました。Eちゃんは園医さんの前にすっと立って,聴診器の動きや園医さんの手をじっと心配そうに真剣なまなざしで見ています。Fちゃんは服を着たまま,遊戯室のカーテンの中へ入ったり,後ろへ移動したり,…。そうして最後の一人になり,自分から園医さんのところへ来て,胸を見せました。
 最後は5歳児。Gちゃんは,服を着たままだけど,1番に並んで自分で服を持ち上げて胸を出し,受診しました。園医さんの前に立って並んで待つのは,3人です。その後ろの子どもたちは座って並ぶように先生に言われていましたが,どんどん立ち上がって,しかも間を詰めています。「まだ,座っていてね」「もう少し間を空けて並んでね」と言われるものの,すぐに立ち上ったり,間を詰めたりしています。Hちゃんは,始めみんなと一緒に並んでいたのですが,遊戯室の後ろの壁にもたれて座っていました。最後に自分で園医さんの前にやってきました。そして何事もなかったかのように受診しました。
 様々な思いを抱きながらの検診です。3歳児や4歳児だけでなく,5歳児も不安な思いから受診している友達はどうかな?これって自分も同じように大丈夫だよねと安心材料を集め,確認していきます。
上半身の服を脱いで受診することは大人にとっては,何でもないことですが,子どもにすれば無防備になる不安感もあります。それぞれの思いを受け止めながら,上半身の服を脱いで並ぶこと,園医さんに名簿の順番に並んで診てもらうこと,というきまりでなく,自分で必要性を感じること,自分で考えて決めることを大事に見守っています。そういった自分で検診を受けようと思えたことや意を決したこと,そして受診できたことが,晴れやかな表情になり,自信につながっていきます。

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