幼稚園日記

園だより 11月号より

公開日
2019/11/21
更新日
2019/11/21

園長室より

自然とのであいから  
「お芋どこかな?」
京都教育大学環境実践センターの畑でサツマイモ掘りを経験しました。広い敷地には,たくさんの野菜(米,ネギ,小芋…)が植えてあります。サツマイモは,その中でもたくさんの畝,しかもそれぞれが長い畝にありました。どこを掘ればよいかわかるように,センターの先生が楊梅幼稚園の子どもたちの掘るサツマイモは長い蔓や葉っぱをすでに切って下さっていて,畝は通りやすく,サツマイモの茎が出ていました。その茎の一株ずつを「これは○ちゃん,これは◎ちゃん…」と先生に掘るところを教えてもらい,掘り始めました。
 ◇ちゃんは「お芋どこかな?」と自分の茎の周りを見て,「あっ,赤い!ここにあるかも」と土を払います。「見えてきた!」とサツマイモの周りの土を除けていきます。サツマイモの周りの土は掘っていくにつれてねっとりして,指に力を入れないと掘り進めません。なかなかサツマイモの姿が大きく現れず,時には「う〜ん」とつぶやきます。サツマイモが少しつかめるようになると引っ張ってみます。でも「横に引っ張ると切れてしまうかも」と昨年の経験からかサツマイモを右,左へとグラグラっと揺すっています。「まだや」とまた、周りの土を指で掘り続けました。何度か土から顔を出したサツマイモをつかんで揺すったり,掘ったりしながらやっと大きなサツマイモを引き抜くことができました。「うわぁ,おっき(大きい)!」掘りあげると長い畝の遠くにいる担任の先生に大きな声で「せんせー!見てー!」と嬉しさを伝えていました。そして掘った穴の横につながってできていた“お母さん”サツマイモを掘り始めました。

実りの秋,収穫の秋です。秋の自然に触れる機会としてサツマイモ掘りの園外保育を計画しました。
サツマイモは土の中にできることや根が膨らんでできていくこと,サツマイモが連なってできていることなどサツマイモ掘りの体験から学んでいきます。
そのような植物の様子の一端を学ぶだけでなく,土の感触も実感しています。幼稚園で遊んでいる砂と違い,畑の土はねっとりと粘性のある土です。サツマイモの顔が見えたからと言って無理やり引っ張ろうとしても土がしっかりサツマイモを囲み,なかなか引き抜くことができません。グラグラと揺すって抜こうとすれば途中で折れてしまいます。つまりはサツマイモに沿って深く掘ってサツマイモのほぼ全体が見えるところまで深く掘り進めないといけません。しっかり指先に力を入れて掘ることが必要になります。指先に力を入れることは日頃あまりありません。体の諸機能の発達のためにもこのような体験も重要です。
また,サツマイモを掘りあげるまで,サツマイモの様子を見ながら揺すったり,掘ったりを繰り返しました。一つのことに集中し,向き合う経験です。
自然に触れ合う経験の中での子どもたちの学びは豊かです。