第3回卒業式 式辞
- 公開日
- 2026/02/27
- 更新日
- 2026/02/27
校長室より
式辞
春の気配が少しずつ感じられるこの佳き日に、令和7年度 京都市立京都奏和高等学校 卒業証書授与式を、皆さまとともに無事に迎えられますことを、大きな喜びとともに、深く感謝申し上げます。
ご臨席くださいました、ご来賓の学校運営協議会 理事 渡辺様、京都市教育委員会 学校指導課指導主事 紀平様、そして保護者の皆さま、日頃より本校の教育活動に温かいご理解とご協力を賜り、心より御礼申し上げます。
卒業生の皆さん。
ご卒業、誠におめでとうございます。
今日この日を迎えるまでの道のりは、決して平坦なものではなかったかもしれません。
本校には、さまざまな“困り”を感じながら、自分の歩みを続けてきた生徒が多く学んでいます。時には立ち止まり、時には悩み、時には周囲の支えを借りながら、自分らしく進み続けてきたのではないでしょうか。本校の教職員は、その一歩一歩を見守ってきました。無理に速く走るのではなく、安心できる環境で、確かに前に進もうとする皆さんの姿は、私たちにとって何よりの誇りです。
京都奏和高校には、ビジテック、キャリアという学びの軸があります。これは、皆さんが社会に出るとき、そして生涯にわたり、自分らしく生きるための“使える力”を発揮することを目的にしています。
思考する力、人と関わる力、自分を調整する力。その三つの力を支える具体的なスキルを、すべての授業や日常の学校生活の関わりの中で磨いてきました。
ただ知識を覚えるのではなく、
「どう考えるか」
「どう相手とかかわるか」
「どう自分を整えるか」
という、人生を支える根っこの部分を育ててきました。
社会は今、大きく変化しています。AIが加速度的に進化し、仕事のあり方も、価値観も、多様性の捉え方も変わり続けています。そんな中で必要なのは、「正解を探す力」ではなく、「自分にとっての最善を選び取る力」です。周囲と比べるのではなく、自分らしく、誠実に、確かな一歩を積み重ねていく力です。ここにいる皆さんは、それをすでに実践してきました。
学校に行きたいのに行けない日、
教室がしんどい日、
人とかかわるのに疲れた日。
そんな日々を、時には休み、相談し、工夫をして乗り越えてきました。その一つ一つの経験を積み重ねていく姿を我々は見てきました。様々な行事やイベント、授業で見せてくれる、真剣なまなざし、優しさ、周囲を思いやる気持ち、丁寧な説明、様々な形での表現。そしてその誠実さによって生まれる周りの人の笑顔と「ありがとう」の言葉。皆さんの成長を感じられる時間がたくさんありました。
混とんとした時代でも、皆さんが歩む一歩一歩が未来を形づくる力となります。世界がどう変わっても、皆さんが持つ強さとやさしさは変わらぬ灯となります。どうか、恐れずに、自分の道を選び、歩み続けてください。
保護者の皆さま。
これまで、お子さまの成長を信じ、寄り添い、支えてこられたことに深く敬意を表します。
ここまでの道のりには、不安や葛藤、喜びや悩み、さまざまな思いがあったことと存じます。
その支えがあったからこそ、今日の卒業を迎えることができました。
本当におめでとうございます。
卒業生の皆さん。
今日という日はゴールではなく、次のステージへのスタートラインです。皆さんはこの学校に入学してくるとき、自分を変えたいという思いで入学をしてきたと思います。我々があるいは保護者の方たちが、皆さんの成長を感じるということは、皆さんは変わったということです。皆さんが進む次のステージは奏和高校とは環境が異なります。自分らしく、一歩一歩、歩んでください。迷ったときは一度立ち止まり、必要なときには助けを求めてください。そして、どんなときも、自分自身を大切にしてください。
皆さんの未来が、あたたかく、豊かで、自分らしさに満ちたものでありますように。そして、京都奏和高校で過ごした日々が、皆さんのこれからの人生を支える土台となることを願っています。
結びに、改めて皆さんの卒業を祝い、心からのエールを贈ります。
卒業おめでとうございます。
令和8年2月27日
京都市立京都奏和高等学校
校長 喜多村 利昭