学校日記

明日へ

公開日
2011/07/13
更新日
2011/07/13

校長室から

 昨日,宮津球場で洛水高校と対戦。敗れました。0対4。残念ながら,堀川に風は吹きませんでした。
 選手,保護者会,OB,吹奏楽部,応援してくださったみなさん,そして監督とコーチに感謝します。ありがとうございました。
 洛水高校は,実に気持ちのいいチームでした。攻守がかみ合い,チャンスをしっかりと得点に結び付けました。3回戦以降の健闘を心から祈ります。

 薄曇りで,試合途中からぽつぽつと雨も降った宮津球場。
 試合の直前,応援団のエール交換が始まらないので団長に尋ねると,「洛水の応援団が調整中みたいで,いま送ると向こうが返せないので,もう少ししてからやります」。
 差し入れのペットボトルを入れたアイスボックスを持ってスタンドに向かおうとしたとき,吹奏楽部顧問が「だれか荷物の少ない人はいないですか」。すぐさま女子生徒が二人で駆け寄ってきて,「先生,持ちます」。
 タオルを濡らそうとしていたら,野球部の保護者が「こっちに冷たい水がありますから」。「はい,どうぞ」。キャンデーもいただきました。
 試合終了後の球場前。キャプテンが走ってきて,「遠いところまで応援に来ていただいてありがとうございました」。
 レギュラーの一人が「もう1回勝つのを見てもらいたかったんですが」。「私も見たかった。チーム全体で秋につないでいってね」。
 京都新聞の記者の方が,「何人かに取材しましたが,みんなとってもきっちりと話してくれました」。
 綾部から特急はしだて6号に乗り,5時過ぎに学校に戻りました。部活の女子生徒たちが口々に「こんにちは」。よれよれになった私の様子を見て小声で,「野球部の応援に行ってはったんや」。「いいなあ」。

 行きのバスから宮津湾が見えたとき,吹奏楽部の生徒たちが「海が見える」と喜んでいた,と聞きました。私も見ていました。
 球場に送ってもらう車中で若い友人からメールが届きました。御母堂の逝去の報せ。海を見ながら思いました。「海」という文字には「母」が抱かれている……。

 5時半。一人の生徒が校長室にやって来ました。今日を生き明日に向き合おうとする高校生の思念はさまざまに交錯します。
 「一生勉強ですよ。どうであれ,勉強だけはいろいろとしておきなさい」
 「勉強ばかりし続けて,後悔しないでしょうか?」
 「どういう勉強をイメージしているの?
  勉強しないでいたら,後悔ばかりし続けますよ」
 「そういうもんでしょうか?」
 「はい」
 勉強するというのはどういうことかを書いた,数学の教員の文章を渡しました。
 「これ読んで,感想聞かせて」
 「はい。じゃあまた来ます」
 次に来たら,「100メートル全力疾走しているか」と尋ねようと思います。

 「校長室から」は火曜日に出すことにしていますが,昨日のことが記憶に新しいうちにと思って書きました。次回は19日の予定です。
                                 …… 荒瀬克己